恒例の“一気試打”は年イチの人気企画だが、今年は夏以降にイチ早く紹介したい“Newアイアン”が多数発売! ということで、鹿又芳典と編集部が試打インプレッションする「アイアン一気試打“秋の陣”」をお届けします。 朝日ゴルフ メタルファクトリー JF SPEC ●ヘッド素材/軟鉄(S20C)精密鍛造+ CNC ミルド ●ロフト角/ 31 度(#7) ●重さ/ 271g(ヘッド単体・#7) ●シャフト(フレックス)/ N.S.PRO MODUS³ TOUR 105(R、S、X)、TRAVIL 85(R、S)など ●オープン価格(編集部調べ:16万2000 円 #5-PW・6 本セット) 鹿又:ワイルドな仕上げもカッコいい! 斬新なキャビティ構造を採用した鍛造ヘッドで、スリット状のアンダーカット設計によって重心を低くしているので打球が高く上がりやすい。そういう意味ではカーボンシャフトとの相性がすごくよかったです。 打感は文句なし!1枚モノの鍛造アイアンならではの食いつき感とやわらかさがありました。粗研磨でワイルドな仕上げになっているところもカッコいいですね。 編集M:「高弾道」が打ちたい中・上級者にオススメ! 全体的にアスリートライクですが、特筆すべきは球の高さ。試打したのがカーボンシャフトのTRAVILだったことも加わってか、弾道がとにかく高い! 私もそうですが、ボールが高く上がりにくい球筋の人、ぜひカーボンシャフトで使ってほしいです! 朝日ゴルフ メタルファクトリー T3 SPEC ●ヘッド素材/ボディ:17-4 ステンレス、フェース:[#5-9]CH-1 マレージング、[PW-SW]C17-4 ステンレス ●ロフト角/ 29度(#7)●重さ/ 273g(ヘッド単体・#7) ●シャフト(フレックス)/ MURAKUMO-KANATA(R、S)、N.S.PRO 950GHneo(R、SR、S)など ●オープン価格(編集部調べ:14万円~ #6-PW / #7-AW・5本セット、2万8000 円 #5、6、AW、SW・1 本) 鹿又:初の中空構造アイアンはUTの代わりにもなる メタルファクトリーでは初の中空&鋳造設計のアイアン。中空構造による重量配分でミスヒットに強くしつつ、飛距離性能を高くしているので、アイアン型ユーティリティのような球筋でラクに飛距離をかせげます。 スピンは抑えめですが高さは十分出るので、グリーンに止まる落下角度を作り出せる。アイアンが苦手で、ユーティリティを増やしているゴルファーにも試してほしいモデルです。 ライターN:打点ズレへの強さが秀逸 左右に打点がズレたときの曲がり幅がとても少ない。とくにトゥ側ヒットに強くて、ヒッカケが出そうな当たりでも、ストレートドローくらいで大きなミスにはなりません。 このやさしさは、アベレージゴルファーのスコアアップに大いに役立つでしょう。 プロギア PRGR 04 SPEC ●ヘッド素材/ボディ:軟鉄(S20C)、フェース:ニッケルクロムモリブデン鋼(SAE8655) ●ロフト角/ 28度(#7)●長さ/ 37.25 インチ(MCI FORPRGR・#7) ●重さ/ 367g(カーボンシャフトM-40・#7) ●シャフト(フレックス)/ MCI FOR PRGR(M-35、37、40、43)、スペックスチールⅢ Ver.2(SR、S) ●価格/ 12万6500円(#7-AW・5 本セット)、2万5300円~(#5、6・1 本) 鹿又:03の飛びと05のやさしさを融合 新作の04アイアンは飛距離と寛容性を両立させたモデル。同シリーズには飛距離性能を重視した03、寛容性と打球の上がりやすさが特徴の05がありますが、その2つを融合したようなアイアンです。 適度な操作性もあるセミオートマタイプで、中級者のゴルファーが求める性能を備えています。50・60代になって、飛距離が落ちてきたベテランゴルファーとも相性がいいでしょう。 ライターN:やさしい軟鉄鍛造ロフト以上に高く上がる セミラージサイズのちょうどいいサイズ感で、軟鉄鍛造モデルなので打感もいい。驚いたのは打球の高さです。 7番アイアンでロフト28度なのに、今回打ったアイアンのなかでも弾道の最高到達点はトップクラス。100切りを目指すゴルファーの武器にもなりそうです。 グローブライド オノフ アイアン ラボスペック RB-247 M SPEC ●ヘッド素材/高強度AM355P カップフェース、軟鉄鋳造ボディ、バイブレーションスタビライザー樹脂 ●ロフト角/ 30.5 度(#7)●長さ/ 37 インチ(#7)●重さ/ 373g(カーボンシャフトR・#7) ●シャフト(フレックス)/ SMOOTH KICK MP-247(R)、N.S.PRO 950GH neo(S) ●価格/ 13万7500円~(#6-PW・5本セット)、2万7500円~(#5) 鹿又:オノフで一番好きなカテゴリー ラボスペックは私がオノフでもっとも好きなカテゴリー。AKAの飛距離と寛容性に、KUROのシャープさと打感をブレンドしているのですごく完成度が高い。ヘッドだけではなく、シャフト、グリップを含めたクラブ全体のバランスがいいので、1球目から芯をとらえたナイスショットが打てます。 幅広いアマチュアゴルファーのスコアアップにつながるスコアリングアイアンだと思います。 編集M:見た目以上にやさしさ満載! ヘッド形状もバックフェースの作りもシンプルですよね。なのに「アイアンが急にうまくなった!」と思うやさしさが際立つアイアン。 ミスヒットに対しての寛容性が高いだけでなく、ナイスショットの弾道の飛び姿もキレイ。ピンを積極的に狙って打てますよ。 いかがでしたか? 自分にあったアイアンを探してみてくださいね。 試打・解説=鹿又芳典 ●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。 構成=野中真一、編集部 写真=相田克己 協力=ジャパンゴルフスクール