アメリカ大統領選の投票が始まりました。ハリス氏、トランプ氏、どちらがアメリカの大統領になるのか、それぞれの最後の訴え、そして最新の情勢は…。 決戦の日を迎えたアメリカ。日本時間の5日夜、各地で投票がはじまりました。 記者 「午前7時をすぎました。激戦州ペンシルベニア州の投票所に1人目の投票者が訪れました」 早速、投票を終えた人たちは… 投票を終えた女性(25) 「ハリスに入れました。(Q.一番の争点は?)たくさんありますが、一番関心があるのは女性の生殖に関する権利です」 投票を終えた男性(30) 「誇りをもって大統領選ではカマラ・ハリスを支持しています」 投票を終えた男性 「独裁政治か民主主義かの選択です。(Q.誰を支持している?)ハリスを支持しています」 カメラ取材に応じてくれた人はハリス氏と答えた人が多いものの、歴史的な大接戦となっている今回の大統領選。全米での両候補の支持率は、共和党のトランプ氏が48.6%、民主党のハリス氏が48.7%と横一線の状況です。 ハリス氏はペンシルベニア州内の5か所の会場を回り、最後の訴えを行いました。 民主党 ハリス副大統領 「私は常に党や自分よりも国を優先し、全てのアメリカ人のための大統領になることを誓います」 各集会には、レディー・ガガさんやリッキー・マーティンさんら著名人が続々と登壇。ハリス氏への投票を呼びかけました。 ケイティ・ペリーさん 「彼女(ハリス)は私の娘の未来、あなたたちの子どもの未来、私たちの家族の未来を守ってくれるでしょう。カマラ・ハリスをアメリカの次期大統領にしよう」 レディー・ガガさん 「♪神よ、アメリカを祝福したまえ♪明日、皆さんの声を確実に届けましょう」 著名人らの登場で明るいムードを演出し、最後の支持につなげたい考えのハリス陣営。 「選挙戦最後の最後で、勢いを取り戻した」との分析も伝えられる中、一方のトランプ氏は…。 同じくペンシルベニア州のピッツバーグで行った演説で、ハリス氏の集会を“セレブ動員”だと批判。 共和党 トランプ前大統領 「我々にスターは必要ない!我々には政策がある!史上最悪の副大統領、カマラ!クビだ、出て行け!」 さらに、激戦州に数えられるミシガン州に場所を移して行った「最後の訴え」では… 共和党 トランプ前大統領 「カマラは価格高騰を引き起こした。国内では真の経済的困窮、国外では戦争と混乱。そして国境沿いでは国家を崩壊させる(移民の)侵略が起こっている」 こう話し、ハリス氏への攻撃を繰り返しました。 共和党 トランプ前大統領 「カマラはご存じの通り、非常にIQの低い人間だ。そんな人間が4年にわたり政権についていたせいで、我々の国は衰退の一途をたどっている」 エスカレートし続けたトランプ氏の誹謗中傷。 選挙戦を通じ深まったアメリカの分断は、「家庭内」にも及んでいるという、あるCMが議論を呼んでいます。 制作したのは、ハリス氏を支援する団体。投票所を舞台にしたCMで、ハリス氏支持を表明しているジュリア・ロバーツさんがナレーションをつとめています。 「君の番だよ」 トランプ支持の夫から促され、投票ブースに向かった妻。 ナレーション(ジュリア・ロバーツさん) 「あなたは、どう投票してもいいのよ」 「正しい選択をした?」 「もちろんよ」 ナレーション(ジュリア・ロバーツさん) 「覚えておいて、ブース内での秘密は守られる」 妻もトランプ氏に投票すると思っている夫に反し、ハリス氏に投票した女性たち。CMには保守的な地域に住む女性など、「隠れハリス」支持者を掘り起こす狙いがあると見られますが、これにトランプ氏は… 共和党 トランプ前大統領 「私はジュリア・ロバーツにとても失望している」 不快感をあらわにしました。 支持率が拮抗する中、世論調査に現れない“隠れハリス”“隠れトランプ”の票がどう結果を左右するのでしょうか。