高齢父にメリットはある?55歳で0歳児のパパ…岡田圭右に賛否も

 お笑いコンビ・ますだおかだの岡田圭右(55)が「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)に出演し、0歳の子どもがいることを明かし「まだまだ頑張らなあかん」と述べた。岡田には現在の妻との間に2020年に生まれた第一子がいる。加えて、前妻との間に俳優の岡田隆之介(26)と、タレントの岡田結実(24)の兄妹もいる。

【写真】「不倫は文化です」の名言で知られるプレイボーイ・石田純一氏の姿

 岡田は、“0歳の子が20歳になる時は自分は75歳になる”と語ったが、これにより仕事へのモチベーションが高まったのだという。高齢に近付いた男性が赤ちゃんをつくると、周囲は祝福こそするものの、リアクションは微妙だったりネガティブだったりすることもあるもの。しかし、岡田のこの発表と宣言は社会にとってはいいことなのでは、と思った次第。

 高齢父へのネガティブな意見としては、「要介護になった場合、ヤングケアラーにさせられる」「PTAや授業参観・学校行事で一人だけおじいちゃんみたいな見た目の父親がいると子どもがツライのでは」「前妻とその間の子どもからすれば、複雑な気持ちになるのでは」に加え、「生理的にどこか気持ち悪い」といったものもあった。

 さらに、55歳にして0歳児を持つ「甲斐性」と財力とバイタリティは自分にはない、と嘆くような意見もあった。

 ただ、岡田にとっては、75歳まで働く動機が生まれたわけで、それは素晴らしいことではなかろうか。それは一般の高齢父も同じことで、私の知人で63歳で第一子を授かった男性は「これから働きまくらなくてはいけませんな」と意気軒高。同氏は会社社長で、クビになることもなく、就職活動をしないでいいというのもあるが、小さな子どもがいるからこそ健康を心がけ、仕事を続ける気持ちになれたと言っていた。

 そのように自分自身の決めたポジティブな人生に対し、会ったことがあるわけでもない子どもの授業参観や学校行事について、他人は心配しなくてもいいのでは。高齢の親を持つ子の利点としては、親に経済的余裕がある可能性が高いことと、親に人脈があるため様々な人からの愛情を受けたり、人生が拓ける出会いに恵まれたりする可能性が挙げられる。それは別の言葉でいえば「体験格差」の上位に入れるということを意味する。

 一方、若くして子どもを授かると40代の時に我が子は成人する。若い頃は苦労するかもしれないが、無事成人すると一緒に趣味に勤しむことができ、同居するにしても生活費を請求することも可能になるため、家計は一気にラクになる。その子がこれまた若くして子どもを授かると今度は孫の誕生が楽しみになり、そのまま孫も若くして子どもを授かると場合によっては60代で、ひ孫が生まれる可能性もある。その段階では働ける一族の数が増え、その家の安定度は増す。

 結局、どちらも一長一短あり、周りがとやかく言うことではない。だが、岡田の場合、長女の結実さんが、両親が離婚したことについてモヤモヤした感覚を持っていたことを明かしていた。さらに、岡田の再婚に至っては、ネットニュースで知ったと言い、「なんだコイツと思った」と発言。こうしたことなどから気の毒だと思われていることもあり、今回のネガティブな意見に繋がっているのであろう。離婚経験者にはネガティブな視線がむけられがちなのだ。

 これは石田純一の3回目の結婚時にも発生。不倫をしたり、その相手と堂々交際したりしていたプレイボーイが結婚したのは21歳年下のプロゴルファー・東尾理子。最初の妻・星川まりとの間に息子・いしだ壱成がいたことと、2番目の妻・松原千明との間にはすみれがいたことも非難の対象になった。松原に至ってはメディアに追いかけられるのを避けるべくハワイへ移住しただけに、幸せそうな石田へのバッシングは高まった。のちにすみれと純一・理子一家は仲良く交流するようになるのだが、多くのオーディエンスは心から応援できなかった。

 というわけで岡田も若干引いた目で見られてはいるものの、今後、岡田が「55歳で子を授かり、この子のために奮闘するお爺さん」になる姿というものは、少子高齢化の日本においてはこれまでになかったロールモデルになり得るかもしれない。現にドナルド・トランプ氏だって、60歳の時に末っ子のバロン君を授かっており、現在18歳のバロン君は政治に関心を持っていると報じられ、父の背中を追いかけている。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう) 1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

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