自民党は１４日、両院議員懇談会を党本部で開き、公明党から連立離脱を告げられた経緯を党所属国会議員に説明した。 高市総裁は「私の責任だ。不徳の致すところだ」と陳謝し、今後の結束を呼びかけた。 懇談会は非公開で、約１時間半に及んだ。高市氏は席上、「公明とは２６年間、どんなに厳しい時も一緒に歩んできた」と感謝の意を示し、離脱に至る経緯を報告した。その上で、「（自民は）衆院も参院も比較第１党だ。安定した政権を作っていくことが国家、国民のために重要だ」と強調した。 複数の出席者によると、これに対して約２０人が発言した。公明の連立離脱はやむを得なかったとして理解を示す声が多く、高市氏の責任を追及する声もほとんど出なかったという。今後の選挙協力なども見据え、公明に対決姿勢は示すべきではないとの意見も出た。 終了後、鈴木幹事長は記者団に「残念な結果になったが、公明との関係を一切断ち切ろうという思いはない。断ち切ることも出来ない」と述べた。 これに関連し、高市氏は次の臨時国会で首相に指名された場合、防衛相に小泉進次郎農相（４４）（衆院神奈川１１区、当選６回）、総務相に林芳正官房長官（６４）（衆院山口３区、当選２回・参院５回）を起用する方向で調整に入った。外相には茂木敏充・元幹事長（７０）（衆院栃木５区、当選１１回）を充てる方向だ。 すでに党政調会長に就いた小林鷹之・元経済安全保障相（５０）を含め、４氏はいずれも党総裁選の立候補者で、政府や党の要職に就けることで挙党態勢を演出する狙いがある。
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