あえての「クーペ」復活 目的は「販売台数稼ぎ」ではない

あえての「クーペ」復活 目的は「販売台数稼ぎ」ではない  現在の乗用車市場はSUVやミニバンがトレンドとなっており、クーペ市場はかなり下火となっている…というのが、多くの人が持っているイメージでしょう。  そんななか、ホンダは2025年9月にクーペ専用モデルである新型「プレリュード」を24年振りに復活させました。なぜ今クーペなのでしょう。そこに勝機はあるのでしょうか。ホンダがクーペを市場へ投入した理由を紹介していきます。 新型「プレリュード」 今「クーペ」を復活させた理由 【動画】超カッコイイ! これが「青い新型プレリュード」です!(30枚以上) 「クーペの市場は縮小傾向」と先入観で思いがちですが、ホンダの市場調査によるとそうでもないようです。  コロナ禍明けの2021年後半ごろから、実は日本でのクーペの登録台数は一気に伸びています。  年間の登録台数でいえば、それまでは約2万5000台であったのが、コロナ禍明けで一気に4万台近くにまで伸びているのです。  この背景には、新型車の電動化が騒がれたことによる駆け込み需要などもありますが、若い頃、クーペに憧れた世代が子育てを終了し、再びクーペを購入するといった流れもあるそうです。  その後もクーペ市場は高止まり傾向にあるとのことで、実は今クーペ需要は高まっているのです。  そしてハイブリッド車の市場も変わらず伸びていて、こちらも拡大傾向にあります。  そこでホンダでは、他社では例がない「クーペ×ハイブリッド」という新たなモデルを投入しようというのが、新型プレリュード復活の1つの理由です。  またホンダのイメージリーダーを担うという役割も、新型プレリュードにはあります。  ホンダによると、「チャレンジな精神のある自動車メーカー」としてのイメージが低下していることが調査で分かったそうで、「最近のホンダは元気がないよね…」という声も痛感していたとのこと。  それに加え、若い世代からの好意度の低下もあるそうです。  そこで、「電動化時代でも運転の楽しい元気なクルマをホンダは提供できるぞ!」と、そんなイメージを世間に持ってもらうイメージリーダーとしての役割が、新型プレリュードにはあるのです。  走りのいいイメージ、電動化でも運転の楽しさは失われない。それを体現するために、クーペボディに有段ギアのようなリニアでエキサイティングなハイブリッド制御「Honda S+Shift」が組み合わされることとなりました。  上記のような誕生経緯を考えると、プレリュードの評価は「いかに売れたか」ではないのです。どれだけホンダのプラスイメージに貢献できたかが、評価軸の1つといえます。  月販の計画台数も300台となっていることから、ホンダとしても売れるモデルとして考えて市場投入している訳ではないのが明白です。  しかし、多くの人に新型プレリュードに触れて、ホンダへポジティブなイメージを持って欲しいという思いがあります。  そこでプレリュードのレンタカーサービスも展開されるのです。ディーラーを発着所とするレンタカーサービスで、ホンダとしては新型車のレンタカー配備は初の取り組み。これにも、多くの人に手軽にプレリュードを体感してもらう狙いがあります。  新しい「スペシャリティスポーツハイブリッド」という価値観を提供する新型プレリュードは、ホンダの新たなイメージリーダーという大役を任せられての登場なのです。

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