20キロ競歩7位の吉川絢斗、後半勝負に徹する「度胸」の24歳…所属先のスーパー勤務も経験

 陸上の世界選手権東京大会は20日、男子20キロ競歩が東京・国立競技場周辺の周回コースで行われ、初出場の吉川絢斗(サンベルクス)が1時間19分46秒で7位入賞を果たした。  35キロとのダブル出場の丸尾知司(愛知製鋼)は1時間20分09秒で9位。世界記録保持者の山西利和(愛知製鋼)は1時間22分39秒で28位だった。優勝は今大会35キロで銀メダルのカイオ・ボンフィム(ブラジル)。  24歳の新鋭は度胸がある。男子20キロ競歩の吉川は後半勝負に徹して7位。「幸せな1時間20分でした」。初の大舞台を堪能した。  作戦がはまった。「ペース変動や給水の失敗が嫌だった」。序盤は先頭集団につかず、淡々とペースを刻んだ。5キロは23位、10キロで15位と順位を上げ、16キロ過ぎに入賞圏内へ。警告ゼロとフォームも乱れなかった。  東京学芸大卒業後、所属先でスーパーの店舗勤務や業務用パソコンの設定作業をしながら、競技と両立。今は「合宿でチームの垣根を越え、世界で戦う先輩から吸収している」途上で、伸びしろは計り知れない。  今回のレースでは「メダル争いをするには、最初から上位でペース変動に耐える力が必要」と痛感した。「日本の競歩を引っ張っていける実力をつけたい」。目標とする五輪の表彰台へ、確かに一つステージを上がった。(井上敬雄)  丸尾「35キロが(26位と)自分の思い描いた通りにいかず、このままでは帰れないぞと挑んだ。(33歳という)年に関係なく、もっとチャレンジしていきたい」

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