【ワシントン＝向井ゆう子、北京＝吉永亜希子】米国のトランプ大統領と中国の習近平（シージンピン）国家主席は１９日電話会談し、１０月末から韓国で開かれるアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議で会談することで合意した。 トランプ氏が自らのＳＮＳで公表した。第２次トランプ政権で米中首脳による対面会談が初めて実現する見通しとなった。 トランプ氏によると、トランプ氏が年明けに訪中し、習氏が「適切な時期」に訪米することでも両首脳は合意した。 中国国営新華社通信の報道によれば、電話会談で習氏は、中国発の動画共有アプリ「ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）」の所有権を米側に移すことで米中両政府が合意した枠組みに関し、「中国政府は中国企業の意思を尊重する」と述べた。 両氏の電話会談は今年６月以来となる。トランプ氏は、合成麻薬フェンタニルの米国への流入問題や、貿易問題についても「進展があった」としている。米中が相互にかけあう追加関税の一部停止期限は１１月に控えている。 米中両国は、第２次トランプ政権で初となる対面での首脳会談を模索してきた。ロイター通信によると、米下院の超党派議員団の訪中も近く予定され、習氏との面会が調整されるなど地ならしが続いていた。
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