19日正午前、航空自衛隊新潟分屯基地の航空機が、新潟空港の滑走路を逸脱して着陸しました。メイン滑走路は3時間以上閉鎖され、欠航便が相次ぎました。空港の展望デッキにいた人が逸脱の瞬間をカメラに収めていました。 新潟空港に延びる滑走路。その脇には… （リポート） 「滑走路の横の草むらに水色の自衛隊機が横たわっているのが見えます」 滑走路から大きく外れて停止しているのは航空自衛隊の航空機です。 新潟空港事務所などによりますと19日正午前、航空自衛隊新潟分屯基地の航空機が新潟空港に着陸する際、滑走路を逸脱して着陸しました。 訓練を終えて空港に戻る予定だったという機体には当時、男性隊員5人が搭乗。ケガ人は確認されず火災の発生もありませんでした。 （リポート） 「新潟空港です。自衛隊の航空機が滑走路から外れて芝生に侵入してしまったようです」 空港の展望デッキからも機体が確認できました。こちらの女性は上空を旋回する航空機をカメラで撮影していました。 〈目撃した人〉 「カメラで撮影しながらみてました」 Q）どういう状況？ 「止まらないなと思ったら草の方に流れていった」 女性は着陸の瞬間を写真に収めていました。着陸の直後とみられる写真では機体の後ろから白い煙が上がっているのがわかります。 着陸時に車輪は出ていたのでしょうか？上空からの映像では草や土の上に機体が通った跡が残されていました。 航空自衛隊によると機体は着陸前、何らかの原因で車輪に不具合が生じた可能性があり、通常通り着陸することができなかったとみられています。 事故の影響でメインとなるB滑走路は約3時間半にわたって閉鎖されました。フライトの案内板には「欠航」の文字が。 （リポート） 「事故の影響で飛行機が相次いで欠航となりチェックインカウンターには行列ができています」 新潟空港を発着する予定だった20便以上に欠航や遅れが出ました。出発ロビーは足止めを余儀なくされた利用客であふれかえりました。 〈利用客〉 「札幌に行く予定で14時30分に乗る予定だったんですけど欠航になっちゃって。困ります。あした水泳の大会があってそれに出る予定なのでどうしてもきょう行きたい」 〈利用客〉 「大学のサークルの用事があったので、遅れたら大変だなと思って。厳しいのかなと思っちゃいます」 〈利用客〉 「もう新幹線で広島までなんとか帰りたいと思っている」 B滑走路は午後3時40分ごろに運用が再開されましたが多くの利用客に影響が出ました。 影響が広がった自衛隊機の逸脱事故。航空自衛隊は今後原因について詳しく調査するとしています。 ※9月19日午後6時15分放送より