崎山雄太は「まるで手投げ」、メダルに近かったディーン元気は腰椎骨折と聞き合点…溝口和洋の目

 17日に東京・国立競技場で行われた世界陸上の男子やり投げ予選は、A組で崎山雄太(愛媛県競技力向上対策本部)が77メートル61、ディーン元気(ミズノ)は77メートル01に終わり、ともに敗退。  B組の長沼元(スズキ)も74メートル70で敗退した。 やりが一番飛ぶ時、手応えは得られない  17日の予選で、崎山は87メートル台に乗せた7月の日本選手権とは別人のようだった。構えの時点から指先に力が入っていたし、3投ともまるで手投げ。バネとスピードという持ち味を生かせていなかった。  海外勢も含め近年は、やりを投げる瞬間にばかり意識を向ける選手が多いと感じる。助走があるやり投げは体全体の推進力をやりに伝え、流れるように投げることが大切。やりが一番飛ぶ時、満足感や手応えは得られないものだ。崎山は87メートル台を投げて「もっと指がかかっていれば」と考えてしまったのではないか。指先の感覚ばかり追い求めると、投てきは崩れてしまう。  力任せな投げから脱却したディーンは、日本勢で最もメダルに近いとみていた。(踏み込み足の)ブロック動作もうまくできておらず不思議だったが、腰椎骨折と聞いて合点がいった。  日本選手にはまず、やりをまっすぐきれいに出すための技術を身につけてほしい。それだけで3メートルは伸びるだろう。海外勢に付け入る隙は十分にある。(男子やり投げ日本記録保持者、溝口和洋)

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