最終戦終え、石川祐希「ここから強くなるしかない」�橋藍「トップレベルで戻ってきたい」世界バレーは予選敗退も来季へ決意

バレーボールの世界一決定戦“世界バレー”で、男子日本代表(世界ランク7位)がリビア(同75位)にストレート勝ちを収めた。既に予選敗退が決まり51年ぶりのメダルには届かなかった日本だが、今季最後の代表戦を白星で飾った。試合後、キャプテンの石川祐希(29)、宮浦健人(26)、郄橋藍(24)が今大会を振り返り、来季へ向け決意を語った。 【一覧】世界バレー女子8月23日、男子9月13日開幕! 日程&日本代表登録メンバー チームをけん引してきたキャプテンの石川 Q.これぞ日本のバレーという最高の勝利。チームとしては、この世界バレー、悔いの残る大会になったんじゃないかなと思いますけれども、改めて今大会を振り返っていかがですか。 石川祐希:予選突破できなかったですし、目標としていたところまではほど遠かったですけど。これも一つの経験ですし、ここから強くなるしかないというふうに改めて感じた世界バレーだったので。今シーズンはこれでもう終わりですけど、また来シーズンもっと強くなって、戻ってきたいと思います。 Q.この今大会の悔しさはどう感じますか。 石川祐希:やっぱり立場も変わって、今までは追う立場だったのが、追われる立場となった1年目のシーズンでしたし、いろいろと大きな変化とかもありましたけど、その中で結果を出せなかったっていうのは非常に悔しいことですし、反省する部分は多い。それでも結果を残さなければいけないなっていうふうに改めて感じたので。結果が全てじゃないですけど、結果をしっかり出して、出すことにやっぱりもう一度フォーカスというか、そこをしっかり見なければいけないなというふうには感じました。 Q.今日の試合でロスオリンピックに向けても1年目が終わったわけですけれども、世界のレベルはどんどん上がってきていると思います。その中で日本が目指すべきバレーボールは? 石川祐希:やっぱり僕たちの強みであるサイドアウトだったり、精度っていうところが今大会では出せなかったというふうに思うので、そこはサイドアウト率と、チャンスがあるときにしっかり点を取り切ることっていうのを、もう少し磨かなければいけないなっていうふうに思います。世界的にも僕たちはディフェンスが強みでありますけど、他のチームも非常にディフェンスのレベルが上がってきているので、そこだけで勝負するのは、これから厳しくなってくるんじゃないかなというふうに思う。それ以外のところ、ミスの多さだったり、そういったところをもうちょっと改善できるようなチームにしていきたいと思います。 リビア戦でサーブポイント3を含むチーム最多15得点の宮浦 Q.最後の一点は最高のサーブでした。今大会エースとしていろんな思いを背負って挑んだ大会だと思いますが、改めて大会を振り返っていかがですか。 宮浦:結果としては悔しい結果で終わってしまって、本当に自分の力の無さとか、いろんな面でもっともっと成長していくことが必要だなというふうに感じた。そこはもう終わってしまったことなんで前を向いて次、もっと自分自身大きくなって、また来年の代表シーズンに向けて頑張りたいなと思います。 Q.間違いなく日本は追われる立場になっていると思います。その中で宮浦選手徹底的にマークにあったと思うんですけれども、その中でどのようにしてこの世界と戦っていこうと思いますか。 宮浦:そうですね。自分自身はもっともっとアグレッシブにいく気持ちだったり、もっともっとチームを引っ張るんだっていう気持ちが必要だと思いますし、そこがまだまだ足りてなくて今回こういうふうになってしまったという部分もあると思う。もっともっと自分自身、責任だったり、覚悟というところを持ってこれからやっていきたいなと思います。 Q.ロスオリンピックに向けて1年目が終わりました。今大会を通して得たもの、そしてこれからやっていきたいこと、どういったものでしょうか? 宮浦:そうですね特に得た部分では、いちプレーヤーとしてコート内に立つときに、自分がもっともっとチームを引っ張る覚悟と、責任を持って、一点一点だったり、1試合1試合の結果に対してもっともっと責任をもって、自分が良ければ勝つ、良くなければ負けるっていうふうに気持ちを持って戦うことが必要なのかなと思いました。 攻守にわたり勝利に貢献した郄橋 Q.今大会自分たちが思い描いているような結果にはたどり着けなかったかもしれませんけども、改めてこの大会を振り返っていかがですか。 郄橋:正直めちゃくちゃ悔しいですし、やっぱり予選を突破できなかったことが自分たちの今のポジションだっていうところを認める部分が自分たちには必要。でも最後はやっぱり日本らしいバレーボールというか、これが自分たちのバレーボールだっていうところを出せたので、やっぱりそこは自信を持って日本に戻りたいなと思ってます。しっかりここで学んだ経験を次に活かすことが自分たちの役割なので、責任でもあるので、しっかり強くなってまたこの舞台に戻ってきたいなと思ってます。 Q.苦しい中でもプレーそして言葉でチームを引っ張る姿っていうのが非常に印象的でしたが、今この世界のレベルが上がってきている中で、郄橋藍選手はどういった部分が勝つために重要だと思いますか。 郄橋:間違いなくトップレベルでトップチームと戦っていくためには、自分たちの良さもそうですし、自分たちの力を出し切る、出さないといけないという部分がすごく必要。日本の良さっていう部分で自分たちの勢いであったり、エネルギーであったり、今若い選手も多いですし、そういった中で日本を自分自身はまとめることもそうですけど、さらに士気を上げていくことが自分たちのパフォーマンスにも繋がっていく。もちろん個人の能力ってところもありますけど、しっかりチームを引き締めるためにも、自分自身がプレーであったり言葉っていう部分で引っ張っていく。自分自身もパフォーマンスを最大限出して、しっかり得点を取っていくっていう部分に自分自身はすごく役割を感じてます。 Q.ロス五輪に向けての1年目が終わりました。今回この負けを次にどのように生かしてどういった日本のバレーボールをしていきたいですか。 郄橋:しっかりとこの負けを自分たちが認めて、今の立ち位置であったり、今のポジションという部分を自分たちがしっかり認識することが大事ですし、トップチームに勝っていくためにも、全ていちからまずは鍛え直すことが必要。そしてチームとなって集まったときに、チーム力として発揮できるっていうのが大事なので、シーズンで自信を持ちながら、たくさん経験して、たくさん良いものもしんどいものも経験して、メンタル面もスキルの面もトップレベルでこの代表シーズンに戻ってきたいなと思ってます。

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