陸上の世界選手権東京大会は１７日、国立競技場で女子２００メートル予選が行われ、井戸アビゲイル風果（東邦銀行）が２２秒９８で準決勝に進んだ。 最終組の結果を待ち、タイムによる通過ラインに滑り込んだ瞬間、井戸は「やった！」と歓喜の声を上げた。女子２００メートルでは２０１１年大会の福島千里以来、日本勢２人目となる準決勝進出の快挙だ。 「日本記録を更新していくあたりが、準決勝のラインかなと思っていた」。自身が８月に記録した２２秒７９を目指し、前半から突っ込んだ。その分、得意の後半は伸び悩んだが、粘り抜いて２度目の２２秒台をマークし、予選突破を果たした。 今季は１００メートルと２００メートルに重点を置く中、大会初日に混合１６００メートルリレーに出場。決勝まで４００メートル２本を走った疲労は残るが、「（８位入賞で）いい刺激をもらったので、雰囲気に乗って」実力を発揮した。 準決勝通過ラインは一段と高まるが「体調はいいので、自分を信じて頑張る」。日本勢初の決勝へ、無心で挑戦する。（西口大地）
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