新人研修を欠席し議案も読み込まず議会に 奈良市議へずまりゅう氏の実態

「市長!あなたねぇ、どのツラ下げて市長やってんですか!」 9月12日、奈良市の定例市議会でこう大声を張り上げたのは、7月20日の市議選で当選していた元迷惑系YouTuberのへずまりゅう同市議会議員(34)だ。 選挙期間中は、奈良公園のシカを“外国人から守る”などと訴え、注目を集めていたへずま氏。この日の議会では、一般質問に立ち、シカへの暴力の罰則強化に取り組むべきだと訴えたのだが、仲川げん市長(49)による「公園の管理者である奈良県、愛護会とも密に連携して検討していきたい」という答弁に納得ができなかったのか、冒頭のように怒鳴りつけたのだ。 就任後初の一般質問を終え、へずま氏は閉会後に更新したXで、《人生初の議会が終わりました。面白く思わない議員が複数いましたがあんたらが適当な仕事しかしないから元迷惑系YouTuberが当選したんですよ。笑うなら己の未熟さに笑え。自分の信念は本物です》と自信をにじませつつ、いっぽうで、直後に以下のようにも投稿した。 《因みに隣の柿本氏からは議会が終わりダダ滑りやったなと言われました。鹿さんどうでもいい人からしたら熱意など感じずただの騒いでる馬鹿にしか見えないんでしょうね》 この「柿本氏」とは、市議選でへずま氏に続く4位で当選を果たし、同市議会の議席順ではへずま氏の隣に座る、柿本元気議員だ。柿本氏は、このへずま氏の投稿を13日に引用リポストし、《横で新人が初めての質問して、興奮しすぎて空回りしてたからさ。「ええ質問やったで」なんて言うのも嘘やし「へずまお疲れ!ダダ滑りやったな」って肩叩いたのは別に悪意じゃないんよ》と事情を説明しつつ、ブログサイト「note」上で、へずま氏が奈良市議になってからの“実態”を明かした。 まず、柿本氏は「note」で、市議就任後のへずま氏を、《やる気とバイタリティに溢れた男であることは間違いなく、代わりに自分の実力や立ち位置を客観的に見ることが苦手なように見えます》と分析。その背景として、2日間の日程で行われた新人議員の研修に、へずま氏が一度も参加しなかったというエピソードを明かしながら、《それでも彼の武器はSNSなので、自分だけが唯一活動している議員だという姿勢を発信し続けます》と評した。 へずま氏といえば、市議としての活動をXで頻繁に発信しており、波紋を呼んでいる9月の定例議会に先がけた8月29日には、《自分は期待されると全力になります。空き時間はずっと勉強です》と綴り、「奈良市議会9月定例会 提出議案」との題が記された資料を机に並べた様子を写真で公開していた。ところが、柿本氏によると、へずま氏はこの資料を読み込んでいなかったという。 柿本氏は、9月の議会初日に行われた会議でのへずま氏の様子を、《へずま氏は僕の横で真っ新な議案書と資料一式を積み上げ、今何の話をしているのか、どの資料を見るべきなのかわからない様子で所在なさげでした》と紹介。思わず、《「へずま、お前議案書読まんときたやろ?」》とへずま氏に問うと、本人も《「はい。」》と返答したといい、柿本氏は議案書を読み込むことの重要性を説明したものの、翌週に行われた会議に、へずま氏は“手ぶら”で出席し、“見栄えが悪い”という理由で柿本氏に対して資料を一冊貸してもらうように懇願したという。 そんなへずま氏に対し、柿本氏は《僕から言えば、新人なのだから未熟はOK!ただし、未熟を認識して謙虚であってほしいものです》とオーダー。なお、へずま氏は13日にXで《議案読みましたよ》とした上で、《読んでないではなく難しくて全て読み切れていないが正解です》と反論している。 そして、へずま氏が市長に対して怒鳴った12日の定例市議会。同日に配信された産経新聞の記事は、へずま氏の態度が「恫喝」にあたる可能性があるとして、議長らが16日の幹事長会で対応を検討することを決めたと報じており、へずま氏は同日この動きを受けてXで、《早速、辞職勧告を食らうかも?》と、早くも議員としての存続が“危うい”ことを示唆。 この投稿には19万以上の「いいね」が集まり、一部からは《議長ら何なの?? へずさんが気に入らないから権力使って潰してるだけじゃん!》《ほらやっぱり来ましたか 居眠り議員は辞職勧告なしで 正義を貫く者は排除ですか ふざけるな!》(すべて原文ママ)など同情の声が寄せられたほか、なかには議会にとってへずま氏の存在が“不都合なのでは”といった言説も見られた。 ただ、柿本氏は《「議会で大声出しただけで、問題になって辞職勧告をくらうかも。」なんて、言い出してる。そんな馬鹿なw》と冷めた様子で、以下のように綴っていた。 《奈良市議会はそんなわけのわからない決定は下さないし、完全な被害者ムーブ。ありもしない被害を心配して、同情を煽ってるわけですね》 当選から間もなく2カ月。へずま氏には円滑な議会運営を心がけてもらいたい。

もっと
Recommendations

「手皿」がマナー違反とされる理由「手が汚れる」からではない

TV番組のマナー特集を見て、マナー違反だと知ったという女性

【解説】高市氏に3つの強み…小泉氏は? 告示日に向け各陣営どう動く

NNNと読売新聞が9月13日から14日まで行った世論調査で、次の自民党総…

足裏に違和感「正体」にXで8万件を超えるいいね「ある意味、奇跡」

足の裏に、違和感。外を歩いているときに、皆さんも感じたことがある…

新人研修を欠席し議案も読み込まず議会に 奈良市議へずまりゅう氏の実態

「市長!あなたねぇ、どのツラ下げて市長やってんですか!」9月12日、…

悠仁さま、カラオケで「RADWIMPS」の楽曲を歌唱 高校同級生が交流を語る

9月6日に成年式を終え、16日には国立競技場で開催中の「東京2025世界…

閉幕まで1カ月 聖地巡礼で見えたミャクミャク愛される秘訣とは

大阪・関西万博もあと残り約1ヵ月。万博を語るうえで忘れてはならない…

石破茂首相 昼食会での行動がマナー違反と波紋…プロが示した「正解」

つい先日退陣表明をしたばかりの石破茂首相(68)だが、貴重な食事会…

総裁選“ポスト石破”レース顔ぶれ続々 “リベンジ”へ着々…高市氏・小泉氏 それぞれの作戦は?【バンキシャ!】

石破首相の辞任表明で、動き出した“ポスト石破”レース。戦いの軸と…

“ポスト石破”レースを日本テレビ政治部長が解説 首相経験者は誰を推す? 党員人気“石破票”の行方は【バンキシャ!】

石破首相の辞任表明で、動き出した“ポスト石破”レース。戦いの軸と…

小泉進次郎氏の総裁選出馬に「首相にはなるな」の声 辛辣反応の中身

9月12日、小泉進次郎農林水産相が10月に行われる自民党総裁選に立候…

loading...