総裁選“ポスト石破”レース顔ぶれ続々 “リベンジ”へ着々…高市氏・小泉氏 それぞれの作戦は?【バンキシャ!】

石破首相の辞任表明で、動き出した“ポスト石破”レース。戦いの軸とみられている、高市早苗氏と小泉進次郎氏は前回、自民党の総裁選挙で石破氏と接戦を繰り広げました。次の首相の有力な候補となるのは誰か…。それぞれの“意外な作戦”が見えてきました。【真相報道バンキシャ!】      ◇ 13日、雨がぱらつく夏祭り会場。 バンキシャ! 「茂木さんです。茂木さんが栃木市のお祭り会場へやってきました」 “ポスト石破”をめぐる戦いにいち早く参戦を表明した、茂木敏充前幹事長。13日、出馬表明後初めて地元の栃木に入った。 前幹事長 茂木敏充氏(69) 「こんにちは」 市民 「先生〜頑張ってください!」 「すいません!ありがとうございます!」 「総理大臣!」 茂木氏 「総理大臣じゃなくて、総理大臣“候補”」 一同 「うえ〜〜〜い!」 さらに1時間後。別の祭り会場(佐野市)でも、握手や記念撮影に応じる。しかし… バンキシャ! 「今、写真撮った人、お子さんたちは知ってる?」 父親 「今のおじさん知ってる?」 女の子 「石破総理大臣」 父親 「石破さんじゃなくて茂木さんだったね」 そんな茂木氏にある質問をしてみた。 記者 「他の方も続々と(出馬の)意向を表明されているが、特に高市さん、小泉さん、それぞれどのようにご覧になっていますか」 茂木氏 「これからの自民党、日本を背負って立つ立派な政治家だと思っています」 “ポスト石破”をめぐる戦い。この5人が、立候補の準備を進めている。 戦いの軸となるのは、2024年の総裁選で石破首相に決選投票で敗れた高市早苗・前経済安保相と、3位だった小泉進次郎・農水相との見方が出ている。 このキーパーソン2人についてバンキシャ!が取材を進めると、それぞれ“リベンジ”に向けてすでに“ある作戦”を立てていることが明らかになった。 「去年(2024年)と比べて今年のものは“共感性のあるほんわかメイク”」 ◇◇◇ バンキシャ! 「先ほどから空には稲光と…光りました!」 11日、大荒れの東京・永田町。そこに… バンキシャ! 「高市氏ですね。笑みを浮かべています」 高市氏が現れた。議員会館で会合を終えると、その後、議員宿舎に入った。 実は高市氏、総理の辞任表明から1週間、表舞台にはほとんど立たず、大半を議員会館と宿舎で過ごす日々が続いている。12日も宿舎を出ると、まっすぐ議員会館へ。 バンキシャ! 「約3時間が経過しました。高市議員の車の動きは今のところありません」 一見、目立った動きのない高市氏。しかし取材をすると、水面下で“2つの作戦”が進んでいることが明らかになった。 1つめの作戦が始まったのは、石破首相が辞任を表明したわずか2日後のことだった。この日、議員会館の高市氏の部屋に、側近の議員らが集まった。総裁選をどのように戦うのか話し合っていると、側近の1人が紙を取り出し、こう切り出したという。 高市氏の側近 「こちらはおそらく高市先生を応援してくださる先生方です。高市先生から電話かけをお願いします」 紙に記されていたのは、党のベテランや中堅など幅広い議員の名前。高市氏が直接支持を訴える“電話かけ作戦”を提案したのだ。側近によると、高市氏は電話でお願いすることが得意ではなく、2024年の総裁選では、積極的には行っていなかったという。 それも影響したのか。高市氏は1回目の投票でトップに立ったものの、決選投票では勝敗を左右するとされる「議員票」で後れをとり、石破首相に敗北。あと1歩のところで総裁の座を逃した。 「議員票」を積み上げ、今度こそ勝利へ。高市氏は“電話かけ作戦”の提案に… 高市氏 「はい、わかりました」 それから毎日のように議員に電話をし、支持を訴えているという。 そして2つめの作戦。高市氏が周囲にこう漏らしていた。 高市氏 「“高市改造計画”だと言われてメイクのレッスンに行った」 高市氏の側近を取材すると… 高市氏の側近 「高市氏にメイクレッスンを受けてはどうかと提案した。本当は柔らかい優しい人なので、それをもっと外見に出したらどうかと」 11日、出馬に向けた準備の合間をぬってメイクのレッスンを受け、“イメージチェンジ”を図ったという。 そこでバンキシャ!は、都内の写真スタジオへ。ここではプロにメイクをしてもらい、写真を撮ることができる。(スタジオ☆ディーバ) メイクアップアーティストに高市氏の2024年の写真と、メイクレッスンを受けた直後の写真を見比べてもらうと…。 チーフヘアメイク 郄木寸子さん 「ずいぶん感じが違いますよね。大きく違うのは口紅の色だと思うんですけど、高市さん元々くちびるが薄いタイプなんですが、薄いタイプのところに濃い色で口紅を塗るとより強さが強調される」 「今年のものは少しくちびるがふんわりした感じになっていて、色もナチュラルな色味になっているので温かい感じ」 ほかに眉頭をふんわりとぼかしていることや、チークを広めに入れていることからも、全体的に柔らかい雰囲気になっているという。 バンキシャ! 「メイクに名前をつけるとすると?」 郄木さん 「難しいんですけど…“共感性のあるほんわかメイク”」 ◇◇◇ 次の総裁は誰になるのか。もう1人の有力候補も動き出していた。 バンキシャ! 「警察官も集まってきて、徐々にものものしい雰囲気になっています」 スーツ姿の警察官が慌ただしく動き回る。そこへ… バンキシャ! 「いま小泉大臣の姿が見えます」 小泉氏は13日、地元・横須賀で支持者らと非公開の会合にのぞんだ。この日までは“公務最優先”だった小泉氏。 農水相 小泉進次郎氏(44) 「これが(能登町)小木のイカ? いただきます。ラーメンとあう、おいしい」 13日の地元での会合は、石破首相の辞任表明後初めて。いったい何を語ったのか。 会合に参加した後援会長は… 後援会長 「応援してくれている仲間と共に挑戦する気持ちを固めたと」 記者 「総裁選に出馬すると伝えられた?」 後援会長 「それで結構だと思います」 さらに、会合の参加者によると、小泉氏は前回の総裁選で選択的夫婦別姓に賛成し、票が割れたことをふまえ、こんな作戦を打ち明けていたという。 小泉農水相 「党内で意見が分かれているトピックについて、自分がどちらの立場かということは言わない」 より幅広い支持を得るために、反対意見にも配慮する姿勢をみせる狙いがあるとみられる。 告示日まであと8日。ポスト石破候補たちが、政策を説明する記者会見ラッシュとなる見通しだ。 (9月14日放送『真相報道バンキシャ!』より)

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