現在放送中で、今年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」が、放送終了まで残すところひと月。 【写真を見る】朝ドラとはまるで別人! “美背中”を大胆に露出した「今田美桜」 「子どもたちに絶大な人気を誇る『アンパンマン』を生んだ、漫画家のやなせたかしと、その妻・暢(のぶ)をモデルに描いた作品です。8月に17%台の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録する日が続くなど、とくに後半に入ってから好調続き。いきおい、のぶ役で主演する今田美桜(28)の評価もうなぎ上りです」 昨年度後期に放送された前作、橋本環奈(26)主演の「おむすび」は、同じ平均世帯視聴率が13.1%(同)と低迷。昭和36年以来、64年の歴史を持つ朝ドラ史上最低という不名誉な結果となった。 「終盤に向かう『あんぱん』の最大の山場は、北村匠海(27)が演じる嵩(たかし)がアンパンマンを生み出すシーン。そこに向けて、いよいよドラマは佳境に入りつつあります。見逃せないのは、ますます脂が乗った今田の演技。生来の明るくサバサバした性格は、土佐弁で男勝りの女性を意味する“ハチキン”と呼ばれる、のぶの常に前向きでハツラツとした姿と重なります。それが高い演技力につながり、視聴者を引き付けているようです」 朝ドラにおける主演は、その後の成功に結び付くケースが多いとされる。 「今田も例外ではありません。2025年上半期(1〜6月)のテレビCM放送回数ランキング(エム・データ調べ)で、昨年1位だった綾瀬はるか(40)、同じく2位の芦田愛菜(21)、3位の川口春奈(30)という、一線で活躍するCM女王たちを抑えて女性部門のトップに躍り出ました」 このランキングは、在京の民放テレビが放送したCMの回数によるもので、 「今田は昨年、女性タレント部門で12位でしたからね。ところがいまや、彼女を起用した企業はみずほ銀行宝くじ部をはじめ、キリンビールやP&G、ダスキンなど15社に及び、放送回数は6117回に達しています。1日に約35回も彼女が登場するCMが流れている計算で、テレビで彼女の姿を見ない日はありません。まさに絶好調と言っていいでしょう」 7月末に公表された、2025年上半期CMタレント好感度ランキング(CM総合研究所/男女混合)でも、今田は4位に食い込む健闘を見せている。 「1位はドジャースの大谷翔平(31)、2位は広瀬すず(27)、そして3位はアイドルグループ『Snow Man』の目黒蓮(28)というそうそうたる面々。今田のトップ5入りは初めてで、ちなみに5位は、昨年前期放送の朝ドラ『虎に翼』で主演した伊藤沙莉(31)でした」 2位の広瀬も、6年前に同じく朝ドラ「なつぞら」で主演を経験している。 「朝ドラと並ぶNHKの金看板は、大みそかに放送される紅白歌合戦。ここ数年は、広瀬すずや二階堂ふみ(30)、橋本環奈、そして伊藤沙莉といった“朝ドラOG”が紅組の司会を務める例が多い。『あんぱん』の放送終了は9月末の予定ですが、例年10月ごろには紅白の司会者が明らかにされています。そこに今田の名前があっても、決して不思議ではありませんよ」 年の瀬の大舞台でも、今田は“ハチキン”ぶりを発揮しお茶の間を沸かせるか。 「週刊新潮」2025年8月28日号 掲載