薬局で購入できる市販薬とするかが専門部会で検討されている緊急避妊薬の「ノルレボ錠」について、厚生労働省は、薬剤師の目の前での服用を義務付ける一方で、購入者に年齢制限は設けないとする案を示す方針を固めました。 「緊急避妊薬」は、望まない妊娠を防ぐため女性が性行為の後に72時間以内にのむもので、購入には原則、医師による診察が必要です。 一方で、海外では、緊急避妊薬が医師の診察なしで薬局で購入できる国が多く、日本でも女性の体を守るためにも薬局で買えるよう求める声などが高まり、2023年11月以降、一部の薬局で試験的に、薬剤師の説明を受けるなどの条件付きで16歳以上を対象に、医師の診察を受けなくても購入できるようになっています。 面前服用の義務化と年齢制限を設けないとする案については、27日の自民党の会合でおおむね了承されていて、厚労省は、今週29日に開かれる専門部会で示す方針です。そして、専門部会で、この緊急避妊薬を医師の診察なしで薬局で買える「要指導医薬品」（薬剤師の指導などを義務化した上で薬局や店舗での対面のみで販売可能な薬。インターネット販売はできない）に指定してよいかの審議が行われます。
もっと
