【テヘラン＝吉形祐司、ベルリン＝工藤彩香】イランの核開発を巡る英仏独とイランの外務次官級協議が２６日、スイスのジュネーブで開かれた。 対イラン国連制裁の復活が回避されるか注目されたが、決着しなかった。イラン側によると、数日内に再度協議する。 英仏独は、今月末までにイランが核問題解決へ向けて協力姿勢を示さなければ、解除中の国連制裁の復活手続きに入ると警告している。 イラン代表団のカゼム・ガリババディ外務次官は協議終了後、Ｘ（旧ツイッター）に「英仏独と国連安全保障理事会が正しい選択をし、外交に時間と余裕を与えるべき時だ」と投稿した。英仏独は声明などを出しておらず、議論は平行線をたどったとみられる。 イラン外務省報道官は２６日の記者会見で、１０月１８日の手続き期限を延期する国連安保理決議案をロシアが準備し、内容を吟味していると明らかにした。制裁復活期限の延期は英仏独側も提案しており、延期を巡る国連安保理の動きも注目される。
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