札幌市の秋元克広市長は２６日の定例記者会見で、同市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」に対する国や市の補助金交付の取り消しを運営会社側が問題視し、訴訟を起こす意向を表明していることについて、取り消し処分は適法だとする見解を示した。 運営会社「サクセス観光」は園の近くにトレーラーハウスを使った宿泊施設を設置した後、２０２１年度に国から６０００万円、２３年度には市から７５０万円の補助金を受領したが、「都市計画法が禁じる無許可開発に該当していた」などの理由でいずれも交付決定を取り消されていた。 同社側は「トレーラーハウスという『車両』を置いているだけで、無許可開発ではない」と主張していることに対し、秋元市長は会見で「すぐに移動できる状況ではなく、（設置が禁じられた）建築物と認識せざるを得ない」と指摘。宿泊施設には柵や階段、水道の配管などが設置されているといい、「車輪以外に施設を支える構造物があることも現地で確認している」と強調した。
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