23日、東京でも釣り人がクマに襲われけがをする被害が起きました。全国でも被害が相次いでいます。 　　　　◇ 東京・青梅市で20日、クマを捉えた映像です。駐車場の奥からクマが向かってきて、車の間を走り抜けていきました。大きさは車のタイヤほどで、子グマとみられます。 草むらを素早く駆け抜ける様子も捉えられていました。そして、草木の中に逃げていったということです。 目撃者 「クマがいることにびっくり。子グマだけど力強さにびっくり。音が出るくらいのドスッドスッ、力強い走り。とにかく迫力がある」 隣接する奥多摩町ではこの週末、2019年以来6年ぶりとなるクマによるけが人も出ています。 23日、川で渓流釣りをしていた50代の男性が突然、クマに襲われました。命に別条はないといいます。 駆けつけた警察官 「（襲われた男性は）『黒い岩みたいなのが落ちてきたと思ったらクマで後ろからガッとやられた』と」 クマは、まだ捕獲されていません。 今年、都内では八王子や日の出町などで、クマの目撃情報などが100件以上寄せられていて、中には市街地で目撃されたものもあります。 クマによる被害はこの週末、相次いでいます。秋田では24日、ランニング中の69歳の男性が突然クマに襲われけが。青森でも24日、70代の男性が自宅近くの道路でクマに襲われています。 専門家によると、8月は例年、山のエサが少なくなるため、クマの行動範囲が広がる時期。今年は、猛暑などの影響で特にエサが少ないため、人里におりてくるケースが増えているといいます。 25日は、観光地にも出没。立山黒部アルペンルートの室堂平で、多くの登山者が訪れるなか突然、山の斜面にクマが現れました。すぐに警察などが駆けつけ、けが人はいませんでした。 クマを目撃した福井からの登山客 「まあまあ近い。大きいのはわかった」 「別にこちらに驚いている様子もなく」 クマを目撃した栃木からの登山客 「離れてましたから、あれがクマかと」 「近かったら怖かった」 「実際にクマを見ちゃった以上は、（登山を）やめましょうと」 北海道初山別村では、中学校に出没。この週末も、中学校近くの墓地に姿を見せました。 クマと遭遇した場合、落ち着いて、背中を見せずに距離を取ることが大切です。