【ワシントン＝淵上隆悠】米連邦捜査局（ＦＢＩ）は２２日、第１次トランプ政権で国家安全保障担当大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏のワシントン近郊の自宅を捜索した。 米ＣＮＮによると、ボルトン氏が２０２０年に出版した回顧録で、機密情報を違法に開示した疑惑に対する捜査の一環だという。 報道によると、ＦＢＩはワシントンにあるボルトン氏の事務所も捜索した。２０１８〜１９年にトランプ氏に仕えたボルトン氏は「タカ派」として知られ、北朝鮮政策などでトランプ氏と対立し、解任された。今でもトランプ氏に批判的な発言が目立ち、１５日の米露首脳会談についても、プーチン露大統領がウクライナ情勢で時間稼ぎに成功したと指摘し、「勝者はプーチンだ」などと分析していた。 今回の捜索について、ＣＮＮは「『トランプ氏が敵対する相手に権力を振りかざしている』との批判を招いている」と報じた。トランプ氏は２２日、記者団に「私は何も知らない。テレビで見た」と語り、関与していないことを強調した。
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