【#みんなのギモン】急増中“代引きトラブル”って何?

代金と引き換えに宅配便を受け取る「代引き」サービスでのトラブルが増えています。そこで今回の#みんなのギモンでは、「急増中“代引きトラブル”って何?」をテーマに解説します。        ◇ 山崎誠アナウンサー 「国民生活センターが注意を呼びかけているんですが、みなさんは、『代引き』つまり代金と引き換えに宅配便を受け取るサービスを利用したことがありますか?」 桐谷美玲キャスター 「私はよく、洋服とかを買うとき代引きでというのが多いですね」 森圭介アナウンサー 「僕はクレジットカードを登録してるインターネットのサイトで買ったことはありますけど、あんまり代引きはないかもしれない」 山崎アナウンサー 「その代引きのトラブルが増えているということなんです。たとえば、桐谷さんが『あ、この洋服よさそうほしい』とインターネットなどで見つけました。注文しようとしたところ、支払いは『代引き』のみ。まあいいか、と思って注文したとします。あくまで実際にあった事例をモデルに再現していきますが、数日後に桐谷さんのお宅に荷物が届きます」 桐谷キャスター 「お金をここで払うんですね」 山崎アナウンサー 「いわゆるこれが『代引き』になります。宅配業者がお金をもらって『ありがとうございます』と、では荷物開けてみてください」 桐谷キャスター 「あ。えー、偽物!?」 山崎アナウンサー 「ということが、増えているんですね。桐谷さん、すでにお金は?」 桐谷キャスター 「払いました」 山崎アナウンサー 「払っていますよね。でも商品が偽物だったと。開封してみて初めて商品を確認することになるため、開ける前に『本物』か『偽物』か確認することができません。これが、現在急増しているという『代引きトラブル』です」 山崎アナウンサー 「ここ数年、国民生活センターなどには1年で1万3000から1万4000件を超える相談が寄せられているのですが、今年は6月末までの3か月でおよそ4500件。これは、去年の同じ時期の『およそ3倍』のペースで増えているんです。もちろんこうした偽物のトラブルはクレジット決済の注文でも起きるんですが、国民生活センターに聞いたところ、消費者側はクレジットカードなどの情報を入力せずに現金でやりとりできる、安心感がある。悪質な事業者はクレジットカードの方が審査が厳しいので、代引きの方を利用するのではといった理由などから、代引きトラブルが増えているとみています」 山崎アナウンサー 「もちろん代引きでもしっかりとしたビジネスをしている業者も多くあるんですが、こうした悪質な業者も増えているんだそうです。具体的な事例も寄せられていまして、60代男性の相談です。日本の大手家電メーカーのロゴが掲載された『ポータブルファンヒーター』のSNSの広告を見ました。『すぐに暖まる』と書いてあって、2台をおよそ8000円で『代引き』で注文しました。ところが、届いてみると全く暖まらない。大手家電メーカーに問い合わせると『製造していない』つまり偽物だったということなんです。偽物だと気づいたが返金してもらえないといったトラブルがあったそうなんです」 山崎アナウンサー 「さらに、50代男性が先月相談した内容です。ネット通販でブランドシャツ、3枚を1万2000円で購入しました。支払いは最初から『代引き』にされていました。商品が届くと、これも偽物。『タグ』すら付いていなかったことも。サイトの説明には『タグが付いていないと返品ができない』。販売元も『返品は受け付けない』と言っているというトラブルです」 忽滑谷こころアナウンサー 「なかなか代引きで受け取ったものをその場で開ける人っていうのも少ないと思いますし、お金を取り戻すのも大変ですよね?」 山崎アナウンサー 「まず宅配業者に対してはどうなのかというと、箱を開ける前であれば『受け取り拒否』はできますが、注文してやっと届いたという状況で『受け取り拒否』するのは難しいですし、箱だけで中身を判断するのは難しいという状況。さらに、一度開けてしまえば宅配の業者に返金や補償を求めることはできないということです」 山崎アナウンサー 「じゃあ、注文した販売業者に返品や返金を求めて連絡を取ろうとしても、悪質な業者であれば『連絡が取れない』『対応してくれない』といったことに陥りがちです。こうなると「返金は難しい」と言わざるをえないそうなんです」 鈴江奈々アナウンサー 「そうすると、自己防衛が大事になってくると思うんですが、どこが悪質な業者なのかというのは、見極めるの難しそうですよね」 山崎アナウンサー 「私たち自身が『代引き注文をする前に立ち止まってしっかり考える』というのが、大切になってきます。ではどういったところに注意すればいいのか。まず『トラブル』で相談が多い商品があります。ひとつが『洋服』。続いて『空調・冷暖房機』と季節モノの商品も多いそうです。さらに特徴がありまして、相場よりも極端に安い。『2点目以上が大幅値引き』といった文言がある。また日本語のサイトだったとしても、海外の業者が運営しているケースがあります。販売メーカーの『公式サイト』で確認するようにして『少しでも怪しいと感じたら注文しない』ことが大切です」 山崎アナウンサー 「こうしたインターネット通販などの『代引き商品』で何か不安に思った場合や、万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合には、『消費者ホットライン』電話で『188(いやや!)』に相談することができますので、覚えておいてください」 (2025年8月21日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より) 【みんなのギモン】身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)

もっと
Recommendations

パトロール中の警察官がクマ目撃 その2時間後同じ国道でまたクマが… 北海道せたな町

2025年8月21日、北海道せたな町北檜山区二俣付近でクマの目撃情報が相…

ハッピーセットのトレカ見送り転売や廃棄で問題に

news every.の「ミダシ」が気になる。「ハッピーセットのトレカ見送り…

署内で知人夫婦の個人情報を盗み、現金を脅し取ろうとした疑い…埼玉県警の55歳警部補を逮捕

業務で知り得た個人情報を盗んだなどとして、埼玉県警は21日、鴻…

【スピードスケート】髙木美帆選手らチームパシュートが金メダルへ始動!今季から3選手が同じチームに所属 新プランも試す!

来年2月に開幕するミラノ・コルティナ五輪で金メダルを狙う、スピ…

総裁選の前倒しを要求した議員の氏名を公表する案 ネットで賛否

自民党が参院選で敗北し、続投姿勢を崩さない石破茂首相に対する事…

最低賃金“過去最大の引き上げ” 愛知は“時給1140円”で答申 物価高で店は「悪循環」 アルバイトやパートは「扶養の壁上げてほしい」

引き上げ幅は過去最大!愛知県の最低賃金を時給1140円とする答申がま…

「ノルトストリーム」爆破事件、ウクライナ国籍の男を爆発物設置の疑いで逮捕…ドイツの連邦検察庁

【ベルリン=工藤彩香】ドイツの連邦検察庁は21日、ロシアとドイ…

「サブスク」「カプセルトイ」何気ない消費の“ラテマネー”あなたはいくら?“ちりつも”で老後資金の半分に?【Nスタ解説】

毎日の買い物などで見かけるお値段から世の中の動きを読み解いていく…

誰が?公衆トイレの破壊相次ぐ 修理費は税金“約80万円”

news every.の「ミダシ」が気になるニュース。「誰が?公衆トイレの破…

【高校野球】県立岐阜商業の地元「感動をありがとう」「岐阜の誇り」 健闘称える声や無料サービスも

夏の甲子園 準決勝で、惜しくも敗れた県立岐阜商業。試合終了後に地元…

loading...