維新・吉村氏、斎藤氏再選に「議会は何事もなかったでは筋通らない」

 兵庫県知事選で再選した前知事の斎藤元彦氏について、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は18日、同県議会が全会一致で斎藤氏への不信任決議を可決した経緯を踏まえ「(議会側は)何事もなかったように、というのでは筋は通らない」と述べた。  今後、維新所属の県議の対応などについて地域政党・兵庫維新の会と協議していくとした。 当選を確実にし、支援者らと笑顔で握手する斎藤元彦氏=2024年11月17日午後9時45分、神戸市中央区、田辺拓也撮影  吉村氏は同日、記者団の取材に、斎藤氏の再選に祝意を示した上で「斎藤県政は基本的に僕らが今までやってきたこととほぼ方向性が一緒。また一緒に仕事ができれば」と語った。  一方、「不信任という最も重たい議会意思を示したことに対してしっかりと総括をして、どう向き合っていくのかを示していく必要がある」とも言及。さらに、パワハラ疑惑などで内部告発された斎藤氏の対応などを調査する県議会の調査特別委員会(百条委員会)にも触れ、「百条委員会をやってる最中に不信任決議を出して、斎藤さんを完全否定した。知事が戻ってきて何事もなかったように、そのメンバーで百条委を続けていけるものなのか、そこの正当性はあるのか」と述べた。  維新は、2021年知事選で自民党とともに斎藤氏の推薦をした「生みの親」。斎藤氏の内部告発文書問題に対して、当初は実態解明を優先すべきだとして静観を続けていたが、最終的には他会派とともに斎藤氏への不信任決議案に賛成。吉村氏も「道義的責任がある」などとして斎藤氏の対応を非難していた。この点について、吉村氏は「そこも含めて、兵庫県の皆さんの審判が下ったということだと思っている」と話した。

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