【デンバー（米コロラド州）＝帯津智昭】米大リーグ・ドジャースは１８日、敵地でロッキーズと対戦し、３—４でサヨナラ負けを喫した。 連勝は３でストップ。ナ・リーグ西地区で首位を走るドジャースだが、地区最下位のロッキーズに今季７戦目で初黒星となった。１番指名打者で出場した大谷翔平は二回に中前への適時打を放つなど４打数２安打１打点だった。複数安打は７試合ぶり。先発の山本由伸は７回４安打３失点で勝敗はつかなかった。 標高約１６００メートルにあるロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドでの今季最後の４連戦の初戦。空気抵抗が少なく球が飛びやすいとされ、「打者天国」とも呼ばれる球場で、山本が３試合ぶりに７回を投げ切り、３失点に抑えて先発の役割を果たした。 バッテリーを組んだ新人捕手のラッシングからは「いろんなパターンの配球を試したい」と言われていたといい、多彩な球種を満遍なく投げた。普段は直球とスプリットを投げる割合が高いが、この日はカーブを多投し、右打者には内角に食い込むツーシームを効果的に使った。山本は「右バッターが多かったので、ツーシームが割と有効で、それで三者凡退で抑えられる回も多かった。そこは一つ良かったポイント」と振り返った。 １点リードの七回に５番トバルに同点ソロを許した。「インコース高めのツーシームだった。それがちょっと甘くいってしまい、打たれた」と山本。ただ、全体的には手応えのあった内容で、「自信を持ってマウンドに上がることができた。３失点したけど、感覚はいい方だった」と振り返った。 山本の好投も報われず、ドジャースはサヨナラ負け。「打者天国」で打線が３点しか奪えず、守備でも綻びが見られた。ロバーツ監督は「何人かの選手は良い打撃を見せてくれたが、全体的にあまり打てなかったのはとても驚きだった。ヨシ（山本）はすごく良い投球をしてくれた。勝てた試合だった。言葉にするのが難しい」と嘆いた。
