夏や防災で活躍するカセットボンベには「寿命」があり、古いものは火災の危険性を高めます。さらに電子レンジや洗濯機なども、使い方を間違えると大きな事故につながる可能性が…。安全な使い方と注意点をまとめました。 【写真を見る】電子レンジの長時間加熱で炭化した肉まんと暴れる洗濯機 事故多発!カセットボンベの寿命は…? 日比麻音子キャスター: NITEが86件の火災を調査したところ、カセットコンロの火災で「間違った使い方や不注意」が発生原因と推定されるのは約38%、「製品の不具合など」は15%でした。 また、6%は「経年劣化」が原因となっています。 カセットコンロやボンベは、「ゴム部品」を使用しているものが多く、年月が経過するほどゴムが劣化し、ガス漏れの危険に繋がっていくそう。 カセットコンロは約10年で買い替えの検討を、カセットボンベは7年以内に使い切った方が良さそうです。 山内あゆキャスター: 東日本大震災の際に、沢山のカセットボンベを買いましたが、使わずに保管されたパッケージを持っています。可能な限り、期限の古いものから使用しているつもりですが、チェックしきれていない可能性もあるかもしれないです。 カセットボンベの正しい捨て方をチェック! 日比キャスター: まさに2011年の東日本大震災の直後、「いざという時のため」に購入した人が多いということで、購入から10年以上経過している人も多いと思います。 購入したガスコンロやボンベの製造年月日をチェックするポイントを紹介します。 【ガスコンロ】 「側面」に製造された年月を記載したシールが貼付 例:13.04と記載されていた場合、2013年4月製造 【ガスボンベ】 「底面」に製造年月日が印字 例:20131001と記載されていた場合、2013年10月1日製造 そして、「未使用のガスボンベ」はどのように破棄すればよいのでしょうか。 【処理する場所】 ・火の気のない屋外の開けた場所がよい ・ベランダはNG →ガスは下に溜まっていく習性があるため、部屋にガスがこもってしまうという可能性も 【ガスの抜き方】 ・先端を固い所に押し付ける ・ボンベ自体に穴を開けることは絶対にしない →穴を開けたときに火花が散り、ガスに引火してしまう可能性も ガスを出し切り、缶を振って「サラサラ」音がしなくなったら、各自治体が指定した方法で廃棄をしてください。 なぜ?家電が「出火」や「爆発」 間違った使い方に注意! 普段家庭で使用している家電は、使い方を守らないと火災などにつながる可能性があります。家電の「間違った使い方」に注意しましょう。 「電子レンジ」での間違った使い方をした実験映像を見ていきます。 肉まんを長時間温めると、レンジから煙がでて、かなりの勢いでレンジの扉が開きました。中の肉まんは音を立てて燃え、まっくろに焦げてしまいました。 続いては、汚れを放置した電子レンジ。そのまま使い続けると、“汚れ”により発火することもあります。 電子レンジは、マイクロ波を使って温めていきます。食品を加熱し過ぎると、食品は炭化してしまい発火に繋がる可能性があるそうです。また、汚れが炭化し発火に繋がる可能性もあります。 なので、電子レンジを使用する際は、▼加熱時間を守る、▼汚れはこまめに掃除することが大切です。 南波雅俊キャスター: 食品が温まりきっていないのが嫌で、比較的長めに加熱してしまっていました。指定された加熱時間を守って、それでも温まっていなかったら加熱時間をプラスしようと思いました。 日比キャスター: また、「ホットプレート」にも注意が必要です。 防災アドバイザー・野村功次郎氏によると、ホットプレートの下部は、温度が270℃にも上昇することもあるそうです。ホットプレートの下にビニール製のクロスや新聞紙などを敷くと、火災の原因になってしまう可能性があります。 ホットプレートの下は、通気性を良くして使用して欲しいということです。 食洗器から発煙も… 防水製品を洗濯機に入れないで! さらに「食洗機」です。食洗器の内部には、「ヒーターカバー」というものがあります。ヒーターカバーに食べ残しが付着すると、発煙するケースもあるということです。予洗いし、食べ残しを取り除くことに加え、ヒーターカバー自体もこまめに掃除することを心掛けてください。 過去に、箸箱などのプラスチック製容器がヒーターカバーに落下し、それが熱を帯びて発煙に繋がったケースがあったそうです。小物用のポケットなどを活用して、気をつけて洗っていただけたらと思います。 さらにもう一つ「洗濯機」です。 「洗濯機」の間違った使い方をした実験映像では、脱水時に洗濯機が大きく回転、倒れてしまいました。 このとき脱水をしていたのは、防水性の高い自転車カバーです。 レインウェアやレジャーシート、寝袋、スキーウェアなど、防水製品を脱水することで、大量の水を抱え込んだ状態で洗濯機の中で高速回転します。洗濯機内は時速約150キロに達することもあり、洗濯機が大きく動く・転倒するなどの事故が実際に発生しています。 防水性の高いものは、基本的に洗濯機での洗浄を禁止する旨がタグに書いてあるはずなので、しっかり確認してください。