現在J2リーグ11位の北海道コンサドーレ札幌は、あすホームで15位のブラウブリッツ秋田と対戦します。 コンサドーレは11日(月)に、成績不振とサッカー観のズレを理由に岩政大樹監督の解任を発表。 後任の柴田慎吾新監督、そして新体制下のチームにとっても、あすの秋田戦が「初陣」となります。 電撃解任からわずか4日という短期間でも「ベストは尽くしてきた」と語る新指揮官と選手たちに話を聞きました。 ■柴田慎吾監督 Q.いよいよ初陣 「まだそんなに。明日ドームに近付くにつれて実感湧くのでは。4日間しかなかったけど、ベストは尽くしてきた、あとはチーム・サポーター・皆さんと一緒になって戦う。細かい所はまだまだだが、目指すべき所は共有できた。あとはハーフタイムや試合後のミーティングとか、色々な所で詰めていく。(就任会見でも話した)スペースアタッキングについては、一つの目安、どこを使っていくかなどは伝えた。全てを最初から上手く落とし込むのは無理だけれど、ゴールを狙う・奪う・守るという基本の部分が大事」 Q. 秋田の印象 「秋田はやるべき事を徹底的に愚直に何度も繰り返してくる。相手の土俵でも負けない事と、土俵に乗らないことが大事。今は相手を分析するよりも自分たちのサッカーを突き詰める事に重きを置く。自分たちのサッカーを捨てて相手に合わせるんじゃなくて、自分たちのサッカーをベースに相手にアジャスト出来ればと思う。(監督就任にあたり)知り合いや札幌U-18の選手・保護者からも応援の連絡が沢山来た。かなりの覚悟を持った就任だったから背中を押してもらった。トップとアカデミーの違いはあるけれど同じサッカー選手。アカデミーの選手のためにも情けない試合はしたくないし、一緒に喜びを分かち合えれば良い」 ■荒野拓馬選手 「難しい状況だが、しっかりと柴田さんのサッカーを信じるしかない。攻撃的サッカーをやっていきたいのはある。そういった意味では今週の練習でも攻撃的なところで思い切って前に出たり、コンビネーションがあったり、紅白戦でも得点シーンがいっぱいあったと思う。1人1人が自信を持ってボールを受けて、はたく。相手を見ながら逆を取っていくことを意識していきたい」 「監督交代したから・・・と言っている暇はない。若い時に小野伸二さんや稲本潤一さん(共にかつて札幌所属)から言われたのは、日々の練習や1つの試合、1つのプレーが、今回のように監督に責任をとらせることになる。人の人生を背負いながらプレーしているということを重く感じながら、プレーしていこうというアドバイスをもらった。僕もスタメンで出ている若手選手に、そういった気持ちで毎試合やっていないぞということは伝えた。それをどう感じてくれるかは本人次第。僕も昔、伸二さんに言われてその通りだと感じた。当時の僕はチャンスをもらっていながらも決め切れないことがあった。今の若手も同じようなことがある。1本1本大事にしないといけない。意識高くやっていけるように声をかけていきたい」 「監督交代から1週間でチームがガラッと変わることは中々無い。選手のクオリティは変わらないからこそ、気持ちの部分だと思う。走る、戦う、規律を守るという部分をやりながら、強い気持ちを持ってやりたい。負けられない戦いの中で、新しい監督の戦術やサッカーを出していきたい」 ■青木亮太選手 「『攻撃の部分で違いを見いだせるように』考えていると、柴田監督と話をした。 攻撃の部分は良いモノが見せられると良い。秋田はタフに戦ってくる。相手の勢いに飲まれることの無いように、どれだけ自分たちのプレーが出来るのかが大事になると思う」 ■高木駿選手 「チームでやろうとしていることを次の監督でやるのみ。僕らが体現するしかない。監督が交代したとなると、変わっていないと意味がないと思う。プラスになるように、結果としても内容としても良くならないといけないので出来る限りのことをしたい。勝てる確率を上げながら、しっかり勝っていくしかない。あとは勝負強さみたいな所はチームとして大事。難しいかもしれないが、もう思い切ってサッカーするだけ。楽しみではある」 新体制初戦を勝利で飾り、残りの試合に勢いをもたらすことができるか。 秋田戦は、あす16日(土)プレミストドームで14時キックオフです!