野党各党は参院選での自民党の惨敗を「民意だ」と強調したものの、石破政権との対決姿勢ではばらつきが生じた。 野党第１党の立憲民主党の野田代表が石破首相との距離を縮めたことで、野党間には不協和音も出ている。 国民民主党の玉木代表は４日の衆院予算委員会で「そもそも総理、いつまで続投するんですか」と首相の進退に切り込んだ。玉木氏は委員会終了後も、自動車関税に関し「（秋の）臨時国会が開く時に下がっていなければ不信任に値する」と記者団に語った。 予算委では他党からも「さっさと辞めていただきたい」（れいわ新選組の大石晃子共同代表）と首相の退陣を求める声が相次いだ。 野田氏は石破政権が続く場合、秋に予定される臨時国会で内閣不信任決議案を提出する可能性に言及している。その一方、首相がこの日、野田氏の提案を取り入れる考えを示したことで、野田氏は「政治家の矜持（きょうじ）としてやりたいことがあるならやったらいい」と首相の続投を容認するともとれる発言をした。 これに対し、他の野党からは反発も出ている。玉木氏は記者団に「野党第１党の振る舞いも民意を反映したものになっているか問われる局面が出てくる」と述べ、野田氏をけん制した。
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