日産「次期スカイライン」来年登場? 鍵握る「ブランド再生計画」 そして新車攻勢の進捗は

なぜスカイラインが重要なのか?日産のシンボルとしての存在感  近年中に登場する次期「スカイライン」への期待が高まります。  日産のエスピノーサ社長は7月30日、2025年度第1四半期決算の際も次期スカイラインが順調に開発されていることを明らかにしています。 【画像】超カッコイイ! 「未来のセダン」の画像を見る(30枚以上)  5月の2024年度通期決算発表の際も、次期スカイラインについて言及していましたので、特に驚くことはないかもしれません。  ただし、日産のマザー工場である追浜工場での新車製造を2027年度末で終了することが明らかになるなど、日産再生計画「Re:NISSAN」が進む中で、次期スカイライン計画にも変化が生じるのではと、心配していた人もいるかもしれません。 近年中に登場する次期「スカイライン」への期待が高まる!(画像は現行モデル)  今回の会見では、日本での新車攻勢全体での変更がないことがわかりました。  具体的には、先日オンラインで公開された「リーフ」、新たな軽自動車、そして10月のジャパンモビリティショーで発表されと言われる1.5Lターボ/e-Power搭載の新型「エルグランド」、さらに2025年始めには次期「キックス」と、最近の日産にはなかった新車ラッシュとなることが確実な情勢です。    では、次期スカイラインはいつ登場するのでしょうか。  現時点では、2025年度中の発表ラインアップには含まれていませんが、「新型車を30ヶ月で開発の仕組みが適用される第一弾」(エスピノーサ社長)という言葉が示すように、2025年度の登場は確実かもしれません。  また、「(スカイラインは速い)開発スピードのアイコン」と言い切ることから考えて、単一モデルではなく、多様なモデルへの共用が可能なプラットフォームに各種パワープラントを組み合わせることが考えられます。  例えば、トヨタ「クラウン」がクロスオーバー、セダン、スポーツ、エステートという4車系によって大きな変化を成し遂げたようなモデルイメージが連想されます。  もしそうなると、「スカイライン・クロスオーバー」を思い出す人がいるでしょう。  同車はインフィニティ「EX」としてアメリカ市場を優先して登場したモデル。  筆者は、その登場に向けた過程で、当時の日産幹部らとアメリカで意見交換していますが、まさかスカイラインを名乗って日本仕様を導入するとか想像していませんでした。  結果的に、日本では不発に終わったモデルでしたので、日産にとっての日本市場戦略がブレ始めた印象を受けました。  さらに時代を遡れば、2001年に登場した11代目スカイライン(V35)は日本での販売は控えめだった一方で、アメリカではインフィニティ「G」として大ブレイクを果たします。  Gを契機に、日産はインフィニティを「レーシングフィールドの経験に裏付けられたFR(後輪駆動)ブランド」という商品戦略を強化していきます。  その後に登場する各種インフィニティモデルを全米各地のサーキットで試乗したことが思い出されます。  本来、インフィニティはよりハードなチューニングモデルを含めた多角化構想もあったようですが、日本市場へのインフィニティブランド進出も含めて、企画が封印されてしまいました。  そして今、Re:NISSANを下地として大きく生まれ変わろうとしている日産及びインフィニティブランドにとって、グローバル市場を考慮した場合、スカイライン軸での高付加価値モデル群構想をゼロベースで考えることは、日産にとって至極当然ではないでしょうか。  実際、ここ数カ月間で日産の開発関連部門幹部らと意見交換していても、スカイライン軸での日産ブランド再生を社内で応援する声が聞こえます。  なぜならば、日産ブランドにとってグローバルでの事業面を念頭に置いた上でのシンボル的存在は、やはりスカイラインだからです。 「フェアレディZ」や「GT-R」も、日産ブランドのシンボルであることは間違いありませんが、国や地域、さらにインフィニティブランドを含めた多様性を考慮すると、スカイラインの存在の大きさが再認識できると思います。  エスピノーサ社長がこのタイミングで、かつ強気でスカイラン推しをすることを、よく理解できないユーザーがいるかもしれません。  しかし、日産がグローバルでV字回復を目指すには、やはりスカイラインの次世代化が大きなカギになりそうです。

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