福島第一原発事故後、最も遅い２０２２年８月に住民帰還が始まった福島県双葉町で１日、スーパー「イオン双葉店」がオープンした。 一部で避難指示が解除されてから初となるスーパーの出店で、待ちわびた大勢の客でにぎわった。 同店が整備されたのはＪＲ双葉駅東側にある町役場の隣。売り場面積は約１９７平方メートルと小さめだが、住民から要望のあった食料品を中心に日用品、医薬品などを取り扱っている。これまで町内で食料品などを購入できるのは、イオンが平日に行っていた移動販売とコンビニ店だけだった。 同町の飲食店経営の女性（５８）は「おめでたい日なので」と県沖でとれた「常磐もの」のタイをかごに入れ、「生鮮食品や総菜がたくさんあってありがたい」と話した。 事故当時約７０００人だった町の居住人口は１９２人（１日現在）。開店前の式典で伊沢史朗町長は「生活環境が大きく向上し、居住人口の増加と町の活性化に弾みがつくことを期待したい」と述べた。
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