各地でクマの目撃情報が相次いでいます。青森県では津波で避難していた住民の目の前に姿を見せました。 ◇ 「いるいるいる」 茂みの奥でうごめく“黒い影”。その後…体長1メートルほど、クマがその姿を見せました。 記者 「子グマでしょうか、クマがこちらにやってきました」 撮影されたのは、青森県むつ市。 7月30日、津波警報が出され、住民らが身を寄せていた避難所の目と鼻の先でした。 その場をうろつき、落ちていた梅の実を食べ始めたクマ。市の職員は避難者を受け入れ続けるか、対応に追われる事態に…。 大きな音を鳴らし続けることで、ようやくクマは去っていきました。 ◇ 神出鬼没なクマ。この日、市内の別の場所でも…。 イチゴ農家 阿部伸義さん 「入り口すぐのところで、もぐもぐ…みたいな」 イチゴを育てるビニールハウス。 津波からの避難に焦り、扉を開けっぱなしにしていたため、侵入したとみられます。 イチゴ農家 阿部伸義さん 「この辺にすんでいるクマが、イチゴの味を知ってしまった。危機感しかない」 ◇ 秋田県では 人が襲われる被害も。 北秋田市にある障害者施設で、7月31日夜、入所者の70代の女性が頭などから血を流し倒れている状態で見つかりました。 警察が調べていたのは施設の前にあるゴミ置き場。 防犯カメラにはゴミ袋をもった女性が、体長およそ1メートルのクマのような動物に襲われる様子が映っていたということです。 “クマの出没警報”が出されている秋田県。7月1日から8月1日までに寄せられたクマの目撃情報はおよそ1000件にのぼります。 県は最大限の注意をするよう呼びかけています。
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