俳優の香川照之（59）が７月12日、YouTubeチャンネル『香川照之のカァーブル昆虫記』を開設した。 香川といえば、昆虫好きを生かして出演していたNHK・Eテレの教養番組『香川照之の昆虫すごいぜ！』で「カマキリ先生」として子どもたちの人気キャラになっていたのは記憶に新しい。開設日に投稿された動画ではスタッフと同番組の思い出話に花を咲かせていた。 ボクシング好きとしても知られる香川は、「オレは虫を捕って、『エイドリアーン！』ってやりたいだけなんだよ」と不朽の名作であるボクシング映画シリーズ『ロッキー』の名ゼリフも混ぜたネタも繰り出して盛り上がっていた。 「昆虫愛があふれる動画で、昆虫好きのYouTubeユーザーは歓迎ムード。28日までに４本の動画がアップされ、実際に昆虫を捕りに行く動画もありました。昆虫好きの子どもを中心に盛り上がりそうですが、再生回数と登録者数は苦戦しているようです。 ４本のうち最も再生回数が多い動画で2.4万回（30日現在、以下同）、登録者数は4930人でした。テレビで大活躍していた香川さんの知名度からすれば、少し物足りない印象です」（テレビ局関係者） 全盛期の香川はドラマや映画の映像作品に出ずっぱり。市川中車として歌舞伎の舞台に立つ一方でTBS系の情報番組『THE TIME,』の金曜司会を務めるなど、俳優の枠を超える活躍を見せていた。ところが、’22年８月に『週刊新潮』などでクラブのホステスに対する性加害疑惑を報じられて、出演番組、CMをすべて降板するハメとなった。 同年12月に中車として歌舞伎の舞台に復帰。’23年８月、一般女性と再婚して男児をもうけたことを公表した。さらに自身が代表を務めていたアパレルや教育事業を手がける会社『ARANCIONE』の公式サイト内で、これまでの騒動に対する謝罪と今後の活動についての声明を発表した。 その中で香川は騒動から１年で「この命を何に捧げるべきなのか」と考えた結果、「歌舞伎と昆虫に至った」としていた。 昨年７月からAmazon Prime Videoのボクシング情報番組『ボクシングナビ〜プレミアムラウンジ』のナビゲーターを務め、今年４月にはWOWOWで１人６役で主演を務めたドラマ『災』が放送され、３年ぶりのドラマ復帰となった。少しずつ活動範囲は広くなっているものの、まだ地上波への復帰はかなっていない。 「人気も知名度もある香川さんなので、本来ならYouTubeを開設すれば話題になったはずです。しかし、開設したこと自体、ほとんど報じられませんでした。時間の経過とともにチャンネルが認知されていけば変わっていくと思われますが、しばらくの間は登録者・再生回数ともに苦しい闘いを強いられることになりそうです」（スポーツ紙記者） 香川の所属事務所はどのようにとらえているのだろうか。新たにチャンネルを開設した経緯などを聞いてみた。 「チャンネルを開設した経緯というのは特になくて、何となく昔のスタッフが集まって『そろそろ虫捕りやりたいですね』と話しているうちに、立ち上がったという感じです。第１回の動画で香川とスタッフが話していたのが、まさに番組誕生の瞬間ですね。 登録者数などが伸び悩んでいるという認識はありませんでした。まだ始めて２〜３週なので、こんなものなのかなと。今後も粛々と皆さんに楽しんでいただけるような動画をアップしていきますので、チャンネル登録をよろしくお願いします」（香川の所属事務所） 現時点での数字はあまり気にしていない様子だ。歌舞伎と同じくらい「命を捧げる」としていた昆虫に関することだけに、目先の数字ではなくもっと大きな未来を見据えているのかもしれない。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム：https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X：https://x.com/FRIDAY_twit