元ＡＥＲＡ編集長でジャーナリストの浜田敬子氏が３０日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」（月〜金曜、午前８時）に出演。物価高対策に対しての持論を展開した。 　自民、公明両党の幹事長が２９日に会談し、参院選で訴えた現金給付の実施に向け、制度設計を進める方針で一致した。この報道を受けて現金給付や減税がこの先、どうなっていくのかを特集。減税を巡っては野党内でも意見が割れていると伝えた。 　浜田氏は「経済的に困窮してらっしゃる方の取材をしていると、本当に厳しいんですよ。それに対して何の手も打てなかったことが、今回、自民党が負けたことになっているわけですね」と分析し、「何らかの物価高対策はできるだけ早くしないと、本当に厳しいとは思います」と指摘した。 　ただ、「選挙の公約として、今回、例えば参政党などが伸ばしたのは、消費税をゼロにして、そんなの国債にすればいいじゃないかみたいなことで、かなり支持を集めたわけですけど、選挙中に、もう少し私たちメディアも、これ本当に現実として可能なのか、これやったら一体、何が起きるのか」と減税をしたことでどうなるかという話をしてこなければならないと指摘。 　さらに浜田氏は「みなさん苦しいから税金安いほうがいいわけですよ」と理解を示したうえで「これから選挙って、言ったもん勝ちになると思うんですよ。出来もしないことを言って支持を集めて票を伸ばす」。 　こういった現状には「これがまかり通ってしまうと、選挙の意味がないんじゃないかな。民主主義っていうものが、なんかどんどんどんどんレームダックしていくんじゃないか」と危惧をした。