青春を野球にかける女子高校生たち…甲子園を目指す「東海大静岡翔洋高校女子硬式野球部」にフォーカス

このコーナーは、気になるニュースや話題の現場に、徳増キャスターが直接お邪魔して、今、その現場にいる人たちの生の声「イマコエ」をお届けしようというコーナーです。 今回の話題は「女子野球部甲子園にかける」。 青春を野球にかける女子高校生たちがいます。夢の決勝の舞台、甲子園を目指す彼女達にとって野球とは?野球に対する思い。その本音に迫りました。 夏の日差しの中、必死に白球を追いかける球児たちの姿が。東海大静岡翔洋高校女子硬式野球部です。 (徳増 ないる キャスター) 「夏の高校野球選手権、甲子園を目指す戦いを直前に控えた女子野球部の練習にやってきました」 東海大静岡翔洋高校は、2024年、女子高校野球選手権で3位、全国屈指の強豪校。2025年のチームは、キャプテンの富樫里彩選手、副キャプテンで4番打者を任されるキャッチャーの長瀬陽菜選手を中心に、2024年、届かなかった決勝の舞台「甲子園」を目指しています。 「夏の甲子園」というと、男子の大会を思い浮かべやすいですが、2021年から女子の大会も甲子園で決勝戦を行うようになりました。 全日本女子野球連盟によると、2024年度時点で女子硬式野球の競技人口は3083人。内、高校生は1864人。一方で、高野連に加盟している野球部員数は12万5000人余り。その差はまだまだ大きいですが、年々増加傾向にあるといいます。 翔洋女子硬式野球部は、2020年に同好会としてスタートし、初期のメンバーはわずか3人でしたが、今では部員が69人にまで増えたのです。 (東海大静岡翔洋高校女子硬式野球部 弓桁 義雄 監督) 「今はSNSとかユーチューブとかで自分たちで情報を手に入れることができると思うので、自分で体験しに来て、自分で決めて入る」 選手たちは、全国にある野球部を自分調べて門戸を叩くといいます。翔洋女子硬式野球部は、部員69人のうち54人の選手が、静岡県外など、遠くは北九州からきています。 選手たちは親元を離れて生活し、食事は平日は食堂を利用していますが、土日は自分たちでお弁当を作って練習に向かいます。洗濯など身の回りのことは、全部、自分でやらなければなりません。そこまでして野球に打ち込む思いとは?富樫キャプテンの部屋で話を聞かせてもらいました。 (徳増 ないる キャスター) Q.なぜ野球を始めようと? (沼津市出身 渡邊 ひかり 選手・1年) 「お兄ちゃんが2人とも野球をやっていて一緒にやりたいと思った」 (東京都出身 高島 琉衣 選手・2年) 「兄がやっているのを見て小学校2年生から始めた」 (群馬県出身 長瀬 陽菜 副主将・3年) 「始めたのは小学1年生。お兄ちゃんとお父さんの影響で」 きっかけは、みな、兄弟や父親の影響のようです。監督によると、ほとんどの選手が、家族の影響で野球を始めているといいます。ただ、兄弟で小学生までは男女一緒にやっていても、中学では男子との体格差などで一緒にプレーすることが難しくなり、女子チームも少ないため、中学で辞めてしまう選手も多いのが現状だといいます。それでも野球を続けてきた理由を聞くと…。 (三重県出身 富樫 里彩 主将・3年) 「だんだん学年が上がるごとに野球が厳しくなってきて、頭を使って試合するようになって、上手くいったときに楽しい」 (群馬県出身 長瀬 陽菜 副主将・3年) 「辛いことがあっても、その壁を乗り越えた時がすごくやりがいがあって…、自分が成長できてる」 さらに、話題は家族への感謝に…。 (東京都出身 高島 琉衣 選手・2年) 「お父さんとかお母さんが喜んでいる姿を見ると、自分の中に達成感を感じるから、応援してくれる人がいるから頑張ろうと思える」 高島さんが静岡に来る時に、家族からもらったという手紙を見せてくれました。お兄さんからは、「3年目に花を咲かせられれば十分。それまでたくさん失敗して努力を繰り返して」 母親からは、「辛いときは頑張った自分に自信を持って」 富樫キャプテンと父親とのやりとりにも、「ピンチのときほど元気を出さないとダメだよ」など娘を応援する家族の言葉が…。彼女たちにとっての野球は、自らの成長をはかる バロメーターでもあり、応援してくれる家族への感謝を表現する場でもあるようです。 何よりも野球が大好きな自分の為に。そして応援してくれる家族の為に高校球児たちの夏が始まります。 (チーム全員) 「笑顔で日本一!」

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