【クイーンS】レーゼドラマ末脚全開 3歳&勢いに乗るキング姐さんもプラス材料

 過去10年の傾向から勝ち馬を探る「up to データ」。今週は盛夏の札幌を彩る熱い牝馬の戦い「第73回クイーンS」を分析する。フルゲート14頭に、多士済々な21頭がエントリー。若い3歳馬の勢いか、古馬の経験値か。データから勝ち馬を導き出そう。  ≪人気≫1番人気は【3・3・1・3】、2番人気は【2・1・1・6】。1、2番人気がそろって“券外”に沈んだことはない。逆に1〜3着が5番人気内という決着もディアドラが勝った18年のみ。5番人気以下も4勝&2着4回と健闘しており、1、2番人気から“ヒモ荒れ”の傾向が続いている。  ≪年齢≫23年ドゥーラ(1番人気)→24年コガネノソラ(5番人気)と現在3歳馬が連勝中。ちなみに昨年は同じ3歳馬のボンドガールが2着でワンツー。3歳馬は出走頭数が16頭と少ないが、【3・1・0・12】の成績。好走と凡走がはっきりしている。続くのが4歳馬で【4・6・3・29】と連対馬の半数がこの世代。これが5歳になると【1・2・6・36】と好走確率はダウン。6歳は【2・1・1・20】で意外に奮闘しており、連対した3頭は7〜9番人気だった。キャリアを積んだ馬の一撃は要警戒。  ≪臨戦≫23&24年連勝した3歳馬はともにオークスから。21&22年の勝ち馬はヴィクトリアマイルからの臨戦。過去10年の勝ち馬のうち7頭が前走G1出走馬(海外含む)。G1の舞台を踏んだキャリアが重要視される。G1での着順に関しては不問で、21&22年Vテルツェットは14&13着、昨年のコガネノソラも12着からの変わり身だった。  ≪脚質≫前有利なイメージが強い札幌芝レースだが、当レース(21年は函館開催)は先行勢が苦戦傾向。過去10年で逃げ切りは17年アエロリット(2番人気)だけ。勝ち馬の2角通過順位は1〜4番手が3頭。6番手以下が7頭と、じっくりレースを組み立てる差し&追い込み馬が有利となっている。  ≪結論≫今年、登録のある3歳馬はレーゼドラマとテリオスララの2頭。後者は現時点で除外対象。前者はオークスで16着に敗れたが、今回と同距離のフラワーCで重賞勝ちした実績が光る。2週連続重賞Vで勢いに乗る鞍上キングも買い材料だ。対抗はヴィクトリアマイル4着から参戦で上位人気必至のアルジーヌ。穴候補には6歳の差し馬ライラックを挙げたい。(データ班)

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