28日午後6時過ぎ、茨城県水戸市の繁華街で男が突然、通行人を刃物で切りつけ、6人がケガをしたということです。現行犯逮捕された40代の男は刃物を4本所持していたということです。 「血だらけになってないか?」 28日午後6時過ぎ、茨城県水戸市でおきた“切りつけ事件”直後の映像からは、2人の男性が誰かを地面に押さえつけているのが分かります。 その後、何人かが駆けつけると、上からさらに押さえつける様子も。 さらに別の映像でも、大勢の警察官や救急隊員が集まっている先には地面に倒れ込んでいる人も。切りつけられたケガ人でしょうか?手当てを受けているようにも見えます。 目撃者 「パトカーのサイレンの音が尋常じゃなかった。出てきたら規制線が張られていて、大通り出たら人が倒れていて、おまわりさんが囲んでて担架で運ばれてるのを目撃した」 午後9時半、現場に向かうと—— 大町怜央・zero 「午後9時すぎです。現場ではいまも規制線が張られていて、その奥を見ますと警察による鑑識作業が続けられています」 警察官が集まりものものしい雰囲気となっていました。 発覚は28日午後6時過ぎにあった通行人からの通報。 通行人からの通報(午後6時過ぎ) 「男が暴れている」 路上にいた男女6人が次々と男に刃物で切りつけられるなどし、そのうち75歳の男性は頭部と腕に切り傷を負い重傷。また、65歳の男性も手首に切り傷を負い重傷だということです。6人はいずれも意識はあるということです。 警察は現場近くで自称・水戸市南町の自称・塩原弘和容疑者(48)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しています。 警察によりますと、被害者とはいずれも面識がないとみられ、無差別な犯行の可能性も視野に捜査を進めているということです。 帰宅時間帯に起きた“連続切りつけ事件”。 大町怜央・zero 「午後9時すぎなんですが、街灯も多く祭りの提灯も並んでいてかなり明るい通りになっています」 現場となったのは茨城県・水戸駅からおよそ700メートル離れた繁華街。大きな道路に面しており、周りには会社や飲食店などが多く立ち並んでいます。 目撃者 「遠目から見ても、会社帰りの男性だと思う。ワイシャツが赤くにじんでるのが見えた、2人とも。刺されたのかと思った」 さらに、被害者の救護に当たったという人も—— 事件を目撃 救護にあたった人 「うちの社員が退社しようと思って正門側にでたら、2本凶器持った男が誰か追っかけてそこを通ったのでやばいと思い、その子が事務所にかけあがってきて『大変なことがおきてる』と言い、窓から見たら、取り押さえられていた。血だらけの方がいっぱいいたので、すぐに下におりて救護をした。(Q.倒れていたのは何人)2人です。重傷っぽい方は他の方が救護していた。私は手首切られた方を救護。一人が道路側に倒れてて、その方が額とおなかと手首切られてて、歩道のまんなかにいた方は手首をざっくり切られてて、多分何か所か血ついてたんで、多分、何か所か切られてるんだろうなと。『痛い』しか言ってなかったんで、話ができるような状態じゃない」 容疑者らしき人物も目撃したといいます。 容疑者らしき人物を目撃した人 「(Q.容疑者はまず男性?)男性です。30〜40代くらい。おさえつけられてて全く動けない状態。一言も発せず、ただ警察がきたとき名前言ってた」 また、計画性の高さをうかがわせる証言も。 容疑者らしき人物を目撃した人 「サバイバル(ゲーム)用のお面をつけていたらしく、道に落ちていました。刃渡りこのくらいの波打ったサバイバルで使う、野道みたいなところを切り裂いていくようなもの。3本持っていた。両手と腰。両手はでかいやつ2本。腰にはサバイバルナイフ。外せなかったんで危ないと思って、無理やりベルト外して引き抜いて脇のほうによけた」 警察によりますと4本の刃物が現場で押収されているということです。調べに対し「人を刃物で切りつけた」と話し容疑を認めているということです。 ◇ 一方、関東では、別の切りつけ事件も。 110番通報 「人に腕を切られた」 28日午後6時ごろ、JR横浜駅から川崎駅を走行中の東海道線の車内で、40代くらいの女性が女に突然切りつけられる事件がありました。 女性は車内で、黒の長袖の服を着た20代から30代とみられる女と何らかのトラブルになり、突然、刃物のようなもので切りつけられたということです。女性は右腕を切りつけられましたが、命に別条はないということです。 関東で相次いだ“切りつけ事件”。 女は川崎駅で電車から降りた後、行方が分からなくなっていて、警察は、傷害事件として女の行方を追っています。 (7月28日放送『news zero』より)