伊万里の強盗殺人、母は数日前「舞子が帰ってきている」…30年来の知人「とても仲がいい家族」

 佐賀県伊万里市東山代町長浜の民家で女性2人が侵入してきた男に襲われ死傷した事件で、県警伊万里署は27日、近くに住むベトナム国籍の技能実習生の男(24)を強盗殺人と住居侵入の疑いで逮捕した。  発表によると、逮捕されたのはダム・ズイ・カン容疑者。26日午後4時20分頃、民家に侵入し、住人で日本語講師の椋本舞子さん(40)をナイフで脅して1万1000円を奪い、抵抗する椋本さんの首を切りつけるなどして殺害した疑い。  司法解剖の結果、椋本さんの死因は失血死で、首や腹に複数の刺し傷や切り傷があった。  県警によると、自宅にいた2人がインターホンが鳴って玄関を開けたところ、男が侵入した。男は玄関で「お金」「財布見せろ」などと言い、椋本さんと、一緒にいた70歳代の母親を相次いで切りつけるなどしたという。  母親は逃げ出し、近隣住民に通報を依頼。駆けつけた警察官が土間で倒れている椋本さんを見つけ、死亡が確認された。母親は首に切り傷を負ったが、命に別条はない。  県警は27日、男を任意同行して事情を聞いていた。 娘は語学堪能「子供のころから頭が良かった」  亡くなった椋本舞子さんは、中国で日本語を教えるなど語学が堪能だったという。椋本さんを幼い頃から知る人たちは突然の別れに言葉を失った。  「舞子が帰ってきている」。近くに住む60歳代女性は数日前、椋本さんの母親からそう教えられた。「子供の頃からとても頭が良かった。民謡やピアノもやっていたと思う。今でも信じられない」と語った。  椋本さんは地元の小中学校、佐賀県伊万里市内の私立高校の特別進学コースを卒業し、佐賀大に進学したという。小中学校時代の同級生の男性(41)は「勉強もできて、絵も上手だった。こんな事件に巻き込まれるなんていたたまれない」と肩を落とした。  30年以上、家族ぐるみの付き合いをしてきた別の60歳代女性は、昨年のお盆時期に椋本さんと顔を合わせた。女性は「(母娘は)とても仲がいい家族だった。今でも受け止められない」と悔やんだ。

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