バレーボールネーションズリーグ女子の3位決定戦が27日〜28日(日本時間)、ポーランド・ウッチで行われ、日本(世界ランク5位)はポーランド(同3位)に1ー3(15ー25、26ー24、16ー25、23ー25)で敗戦。ベスト4進出も2大会連続のメダルには届かなかった。ポーランド戦後の選手、監督のコメント。※世界ランキングは日本戦終了時点 【一覧】バレーボール2025年度日本代表選手&『ネーションズリーグ』日程 キャプテンの石川真佑(25) Qポーランド戦を振り返って 石川選手: セットごとに良いところ悪いところって本当に今日の試合も出たんですけど、最後も競った場面で自分たちが我慢しきれなかったりとか、取り切れなかった場面がすごく多かったなというふうに思ってます。 Q.これだけは絶対に負けないって思って取り組んだものは 石川選手: 個人的にはオフェンスの場面で取りきれるシーンが少なくて、そこでディフェンスのところではしっかり頑張ろうっていうふうには思ってたんですけど、やっぱりオフェンス、ディフェンスって安定させないといけないって思ってるので、今日そこがこういう勝負どころで自分が出しきれなかったっていう、まだまだ足りないっていうふうに改めて感じることができた試合でしたし、そこからもっと自分のレベルアップが必要だなっていうふうに感じた試合になりました。 Q大会全体の振り返りと世界バレーに向けて 石川選手: 1年目のシーズンになって、まずネーションズリーグでのベスト4に残れたっていうことはチームにとってすごくいい経験にもなりましたし、こういった勝負のかかった試合でこの先絶対必要なものになってくるので、まずここを経験できたことは、本当にチームとしても良かった。ここから自分たちの足りないところ、もっと必要なところが自分たちに必要だなって感じることができた試合だったので、そこを世界バレーに向けてもう一段階質を高めていかないと、このベスト4から上っていうのはきついものになってくると思うので、そういったところをしっかり自分たちでもう1回見直しながらやっていきたいと思いました。 今大会チーム最多223得点を挙げた和田由紀子(23) Q.ポーランド戦を振り返って 和田選手: 自分たちのディフェンスの粘りっていうのはしっかり出せていたんですけど、やっぱり勝つためにはオフェンスで点数を取り切ることが必要だと思うので、高いブロックに苦しめられたので、そういうところで全員で1点を取るための工夫っていうのをもう少しコミュニケーションを取れたらよかったかな思いました。 Q.どのようなテーマを持って挑んだか 和田選手: ブロックを利用することもそうなんですけど、相手に攻撃を読ませないための少しの工夫だったりとか、最後のひねりだったりとか、そういうところで勝負できればいいかなと思ってそこを意識してやりました。 Q.大会全体の振り返りと世界バレーに向けて 和田選手: 最終的に自分が1番点数を取ってるかもしれないんですけど、試合を重ねる中で1点を取れるのっていろんな人の協力があってこその1点だなっていうふうに、そこに気づけたのも自分としても大きいですし、そういうところで次の世界バレーでは、全員が全員を生かすオフェンスっていうのが、もっと最後勝ち切るためには必要だと思います。1人1人の技術もですし、最後そこに行くまでの全員の協力っていうところでのチームの強さっていうところも、これが練習の中だったりとか、会話を重ねる中で、そこの強みをもっと出していければいいかなっていうふうに感じました。 今大会214得点を挙げた佐藤淑乃(23) Q.ポーランド戦を振り返って 佐藤選手: 最初からポーランドの勢いに1セット目からのまれてしまってる部分があった、相手の勢いを止めきれずに終わってしまった部分があると思うんですけど、この試合全てを通してすごい個人としても、チームとしてもいろんな勉強になる期間だったなと思います。 Q.ポーランドの高さに対してどのような意識で 佐藤選手: 前回、ポーランドに千葉ラウンドで勝てたときはブロック利用できていたと思うので、そこをまずやっていきたかったんですけど、やっぱ高いブロックにブロックされてしまう場面が結構多かったですし、相手もすごく対策してきた中で、自分たちがどうやって決めるかっていう模索してる時間がすごく長くなってしまったかなって思うので、でもそれでもみんなでどう決めるかっていうのを常にこう話し合いながらできたのはすごいチームとして良かったと思いますし、ただそれがもうちょっと早くできて、もうちょっと実践できる力をつける必要があるかなと思いました。 Q.大会全体の振り返りと世界バレーに向けて 佐藤選手: 特にオフェンス面ではすごく勉強になる部分が多かったので、少し世界バレーまで準備できる期間があるので、海外の選手だったり日本の選手でいいものをどんどん盗んで、もう1回練習していきたいなと思います。 女子日本代表を率いたフェルハト・アクバシュ監督(39) Q.ポーランド戦を振り返って アクバシュ監督: 一番重要な敗因を挙げるとすると、この被ブロックを受けたことよりもより簡単なイージーミスを出してしまったことが、一番の敗因かなと感じています。全体を通して振り返ると、全体的にはチームとして、全体的に素晴らしい結果を残すことができたと思います。新しく加わったメンバーもそれぞれの役割や活躍をしっかり見せてくれたなと思っています。 Q.チーム作りで意識したことは アクバシュ監督: まず初めに、メンバー全員にそれぞれのしっかりとした役割と責任を与えることをまず考えてきました。それぞれの責任に対して、それぞれがしっかりと役割を果たすことで、チームの一員であることをまずは自覚させていました。また我々の意見をただ伝えるだけじゃなくしっかりとこちらも選手の意見であったりアイディアをお互いでしっかりと傾聴することによってチームが一つになった。全員が一つの一つの群となって一緒に行動することによって結果だけが全てではないと思いますので、そのプロセスをしっかりと信じて行動することを意識してやってまいりました。 Q.大会全体の振り返りと世界バレーに向けて アクバシュ監督: 全体を通して見ますと、日本の弱点がこれだという迫真的な部分は今現在上がっていないのかなと思います。アタック、ブロック、ディフェンス全てのスキルを通して全体的には、バランスがとれているかなと思っています。あと一つ改善点、伸びしろがあるとすると高いブロックに対してどのように太刀打ちしていくかという部分がありますけれど、そこに関してもよりすぐに我々がフィットして、アジャストすることによって次の世界選手権に向けてまたより良い準備ができるかなと思います。