【一括査定のリアル】さよなら、愛しのフォレスター!走行6.9万kmでも高値で手放せた売却方法

愛車フォレスター、手放す決意 新型スバル・フォレスターの登場にあたり、先行予約開始日の初日に注文していた一台が、いよいよ納車を迎えようとしています。それに伴い、今まで連れ添ってきた愛車との別れも近づいてきました。今回手放すのは、先代スバル・フォレスターSTIスポーツ。約2年半の間に6万9000kmを走り抜けた、大切な相棒です。 【画像】黒木美珠のスバル・フォレスターSTIスポーツ、いくらで売れた? 全2枚 クルマの手放し方にはさまざまな方法があります。次のクルマを購入する店舗で下取りに出す、家族や知人に譲る、中古車販売店に持ち込む、車齢が進めば廃車という選択肢になることもあるかもしれません。 新しいフォレスターの納車はもうすぐ。嬉しさとさみしさが混ざります。 黒木美珠 そんな中で、私が選んだのは『一括査定』でした。 以前、ホンダ・ヴェゼルを手放した際にも一括査定を利用した経験があります。コロナ禍と円安によって中古車相場が高騰していたタイミングで、ディーラーの下取りよりも約80万円高く売却できたのです。 ヴェゼルの新車価格は220万円、オプションを含めた乗り出し価格は260万円。それが、3年半・5.5万km走行にもかかわらず、215万円の査定額がつきました。実質、新車からの値下がりはわずか5万円。このときの驚きが、今回も同じ手段を選ぶ決め手になりました。 一括査定は、残価設定ローンでもできる? 今回手放すフォレスターは、スバルのディーラーで残価設定型クレジットを利用して購入していました。この購入方法を選んだ理由のひとつが、次回の買い替え時に金利が1%引き下げられる優遇制度があること。実際、今回の新型フォレスターのローン契約では、その特典が適用され、通常よりも1%低い金利で組むことができました。 また、残価設定型クレジット(以下、残クレ)は月々の支払いがフルローンに比べて抑えられるうえ、スバル独自の『安心プロテクト3』という保証が付帯しています。残クレで新車を購入した場合、最初の3年間のうち年2回まで、1万円の自己負担で前後バンパー、ドアミラー、ドアバンの小キズや凹みの修理を保証する制度がついています。よくある『うっかり傷』をカバーしてくれるのは安心感につながり、結果的にこれまで修理を使う機会はなかったものの、安心材料として魅力的な仕組みだと感じていました。 約2年半、6万9000kmを共にしてきた愛車。いい旅立ちになりますように。 黒木美珠 ただ、このような残価設定型の購入方法の場合、「クルマは契約通りディーラーに戻さなければならないのでは?」と考える方も多いかもしれません。しかし実際には、残債を一括で返済すれば他社に売却することも可能です。しかも、一括査定に参加する買取業者の多くは、残債処理も代行してくれます。 例えば残債が100万円、査定額が150万円だった場合、買取業者が100万円をローン会社に支払い、差額の50万円は私の口座に振り込まれるという流れです。手続きは簡単で、特別な知識や準備も必要ありませんでした。 今回はネットで『一括査定』と検索し、大手サイトから申し込み。住まいのエリアや車両情報(メーカー・車種・年式・走行距離など)を入力すると、対応可能な業者が一覧表示されます。Googleマップの口コミなども参考にしながら信頼できそうな3社を選び、早速その日の午後、自宅へ同時に来てもらうことにしました。 気になる査定額、そして決断の瞬間 申し込みから数時間後、3社の担当者が自宅にやってきました。それぞれが同時にクルマを確認し、名刺の裏に希望買取額を書いて提示していきます。 最初の業者は、2年半で走行距離が6.9万kmという点を気にしたようで、あまり積極的な査定姿勢ではありませんでした。提示額は250万円。やや物足りないです。続く2社のうち、1社は265万円という査定額を提示。 買い取り業者は名刺の裏に希望買い取り額を書いていってくれます(画像は加工しています)。 黒木美珠 そして最後の1社は、本社と何度も電話でやり取りを重ねながら真剣に価格交渉をしてくれたのが印象的でした。査定時点で「引き取りの積載車費用も込みで最終価格に反映させます」と明言してくれ、最終的に提示されたのは282万5000円。売却時に発生する積載車の手配費用なども差し引いたうえでの金額であり、実質的な手取り額としては非常に満足のいくものでした。 3社で迷う余地はありませんでした。この金額は、ディーラーで提示された下取り額(220万円)よりも62万円高く、私にとっては十分納得のいく結果です。もちろん、コロナ禍のような極端な高騰は収まっているものの、それでも走行距離が多くても、高く売れる可能性があるという点で、一括査定は非常に有効だと改めて実感しました。 仕事柄、クルマは必要不可欠な存在です。だからこそ『どう乗るか』だけでなく、『どう手放すか』まで含めてクルマとの付き合い方を見直していくことが、次の一台への良いステップになると感じました。 愛車との別れは寂しいものですが、納得のいくかたちで送り出すことができれば、次のクルマとの出会いも前向きなものになるはず。感謝をかみしめて、次の一台に進みます。

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