選手を襲う“賭博依存”の脅威「彼らは病気」 家族まで攻撃の標的に…右腕が被害直訴

「選手が襲われる前に動くべき」  レッドソックスのルーカス・ジオリト投手が、近年のスポーツ賭博の拡大により、選手やその家族が脅迫の被害に遭っている現状を明かした。MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏に直接、安全確保についての対応を訴えている。  米紙「ニューヨーク・ポスト」は、23日(日本時間24日)に「ルーカス・ジオリトがスポーツ賭博による脅迫についてロブ・マンフレッドに苦言『本当にひどい内容ばかり』」との見出しで報道。ジオリトが感じている不安について、コミッショナーに訴えた経緯を伝えている。  ジオリトはポッドキャスト番組「Baseball Isn’t Boring」に出演し、フィリーズとの試合前にマンフレッド氏と直接面会したことを明かした。「スポーツ賭博の台頭により、今ではソーシャルメディアなどを通じて誰でも選手にアクセスできる状況」と問題の構造を指摘。また、「選手が結果を出せなかった時にくる脅迫や家族への脅し、自分自身への殺害予告には、本当にうんざりしている」と深刻な現状を語った。  特に問題視したのは、プロップベット(特定の成績に対する賭け)による誹謗中傷の増加だ。「好投しても、毎試合後にメッセージが届く。内容は、三振数が(賭けより)オーバーだった、アンダーだったといったプロップベットに関する怒りだ」と述べた。賭博依存の深刻さにも触れつつ「これら全てクレイジーなこと。彼らはお金がないのに、何百ドルも賭ける。でも彼らは病気なので、気にせずギャンブルする」と語った。  ジオリトによれば、被害は自身だけにとどまらない。パートナーにも「非常に攻撃的で不快な内容のメッセージが沢山」届いているという。さらに「リーグに入ったばかりの選手たちで、まだ心構えができていないような子たちが心配なんだ」と、若手選手への影響も憂慮。「誰か選手が、自分のアパート前で賭けに負けた腹いせに襲われるような事件でも起きなければ、MLBは本気で動かないのか?」と、対応の遅さに強い危機感を示した。  脅迫の被害を訴えているのはジオリトだけではない。同紙では、アストロズのランス・マカラーズJr.投手やブルワーズのクリスチャン・イエリッチ外野手ら複数選手が、SNSを通じた脅迫や中傷に直面している実態が取り上げられている。マカラーズJr.は5月に7失点した試合の直後、自身と家族が殺害予告を受けたと明かしており、24時間体制の警備を導入したという。イエリッチやレッドソックスのリアム・ヘンドリックス投手らは、SNS上での脅迫や誹謗が「毎晩のように起きている」と語り、タイガースのライリー・グリーン外野手に至っては「最悪だけど、これが今の現実だ」としてSNSを完全に削除したことを明かしている。(Full-Count編集部)

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