焦点は退陣表明時期と“ポスト石破” 続投表明も自民党内で包囲網狭まる

石破首相が再び続投を表明した一方で、石破おろしやポスト石破をめぐる動きは活発化しています。最新情勢を伝えてもらいます。 石破首相の続投表明を置き去りに、党内の大勢は、辞任は不可避と見ていて、焦点は退陣表明がいつなのか、ポスト石破をどうするかに移り始めています。 首相周辺の一人は「総理は辞めるにも辞められないのだろう。来月1日からの臨時国会を控える中、今、辞任の意向を言ってしまったら、政権がレームダックに陥る」と話し、臨時国会までは表だって辞意表明は、できないだろうと指摘しています。 ただ、続投の再表明の後、党の中堅議員からは「まさかのまさか。どんなメンタルなのか」と驚きの声が上がったほか、若手・中堅議員の協議に参加した青年局の議員の一人は「『既に終わっている人にムチ打つのは、どうなのか?』という声が結構上がったが、退陣を求める姿勢には変わらない」と話すなど、辞任を求める声は依然、強くあります。 さらに、麻生派や旧茂木派、旧安倍派の一部を中心に、28日に予定されている自民党の全議員が集まる両院議員懇談会について、重要事項の議決権を持つ両院議員総会への格上げを求める動きも出ています。 いわゆるリコール規定にのっとって、総裁選を求める署名活動も続けられていて、党内の石破包囲網は確実に狭まっています。 また、23日は旧安倍派の幹部4人が集まるなど、議員同士の議論が活発となるほか、ポスト石破候補の一人と目される高市氏が、石破首相との面会を終えた後の麻生氏を訪ねるなど「ポスト石破」をめぐる動きも活発化しています。

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