「東海Ｓ・Ｇ３」（２７日、中京） 砂の新星に名乗りを上げる。ダートに路線変更して４戦無敗のビダーヤは２３日、坂井を背に栗東ＣＷを単走。馬なりに終始したが、力強い脚取りで６Ｆ８５秒１−３８秒４−１１秒７を刻み、順調な仕上がりをアピールした。 「しまいをしっかりやる先週と同じイメージでしたが、動きはまだピリッとしない感じです」と話した坂井。能力を評価してるからこその慎重なジャッジだが「ダートでは底を見せていない馬。重賞で相手が強くなっても頑張ってくれると思います」と期待を寄せた。 １１戦した芝ではなかなか勝ち切れず、勝ち鞍は未勝利戦のみだったが、１２戦目に初めてダートに挑戦すると覚醒。好位から力強く末脚を伸ばす盤石競馬で条件クラスを“３タテ”すると、オープン初戦の欅Ｓも外々の立ち回りでねじ伏せる強い競馬。破竹の４連勝で重賞に駒を進めてきた。 短期放牧を挟んだ中間は１週ごとに上昇カーブを描き、広岡助手も「いつも通りのメニューをこなして順調ですね。獣医師も心音が良くなっていると言ってくれていますし、しっかり中身はできていると思います。暑いなかでも、いつも通りにカイバを食べていますから」と猛暑に負けない好仕上がりに胸を張る。 デビュー１６戦目で迎える初重賞。「性格は言うことないぐらい優等生ですし、競馬でも性格的にロスがないところがいい。まだ負けていないというのは強いということ」と坂井。砂の王者フォーエバーヤングと全く同じ、『矢作厩舎×リアルスティール産駒×４歳馬』の逸材が、５連勝でスター路線を駆け上がる。
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