新井宏昌氏、複数のポジションを守れる利点と“弊害”に言及 【MLB】ツインズ 10ー7 ドジャース(日本時間23日・ロサンゼルス) あまりに拙すぎる——。ドジャースは前日22日(日本時間23日)に本拠地でツインズと対戦。犯した2つの失策がいずれも失点に結びつき、7-10で敗れた。現役時代にNPB通算2038安打を放ち、MLBにも造詣が深い野球評論家・新井宏昌氏は「考えられないミス」と厳しく追及。多くの選手が複数のポジションを守れる利点と“弊害”に言及した。 まずは0-0の2回1死一、三塁。ルイスの三ゴロをミゲル・ロハス内野手がはじいて先制点を献上した。うまくさばいていれば併殺となり無失点で終えていた場面。ピンチは拡大して、今季20試合目の先発だった山本由伸投手はこの回さらに2点を失った。「ロハスの本職はショートですし、難しいところはあったと思いますが、山本が気の毒でしたね」。 一度は同点に追いつき、再び3点を勝ち越されても攻撃陣は諦めない。6回に2点を返して1点差。しかし直後の7回1死満塁で登板した5番手のエドガルド・エンリケス投手が投ゴロをお手玉した挙げ句、一塁に悪送球してしまった。右翼に入っていたアンディ・パヘス外野手のカバーも遅れて一塁走者まで生還。一気に3点を失い、試合の流れも失った。 「エンリケスは最悪でした。グラブトスして本塁でアウトにできた可能性もあった打球です。捕球にもたついて、スローイングもそれるダブルミス。パヘスのカバーリングも遅い。打球が転がった時点で動いていないとダメ。一塁走者まで生還するなんて考えられない。どう考えてもおかしいプレーでした」 あまりに拙すぎる——。ドジャースは前日22日(日本時間23日)に本拠地でツインズと対戦。犯した2つの失策がいずれも失点に結びつき、7-10で敗れた。現役時代にNPB通算2038安打を放ち、MLBにも造詣が深い野球評論家・新井宏昌氏は「考えられないミス」と厳しく追及。多くの選手が複数のポジションを守れる利点と“弊害”に言及した。 まずは0-0の2回1死一、三塁。ルイスの三ゴロをミゲル・ロハス内野手がはじいて先制点を献上した。うまくさばいていれば併殺となり無失点で終えていた場面。ピンチは拡大して、今季20試合目の先発だった山本由伸投手はこの回さらに2点を失った。「ロハスの本職はショートですし、難しいところはあったと思いますが、山本が気の毒でしたね」。 一度は同点に追いつき、再び3点を勝ち越されても攻撃陣は諦めない。6回に2点を返して1点差。しかし直後の7回1死満塁で登板した5番手のエドガルド・エンリケス投手が投ゴロをお手玉した挙げ句、一塁に悪送球してしまった。右翼に入っていたアンディ・パヘス外野手のカバーも遅れて一塁走者まで生還。一気に3点を失い、試合の流れも失った。 「エンリケスは最悪でした。グラブトスして本塁でアウトにできた可能性もあった打球です。捕球にもたついて、スローイングもそれるダブルミス。パヘスのカバーリングも遅い。打球が転がった時点で動いていないとダメ。一塁走者まで生還するなんて考えられない。どう考えてもおかしいプレーでした」 「ポジションによって動きは全然違う」 21日(同22日)に昇格したばかりの23歳のエンリケスは、昨季メジャーデビューと経験が浅いだけに「これから長くやっていくには、防げるミスは絶対にしないようにしていかないと」と成長に期待する。一方、パヘスは24歳と若いが昨季116試合に出場し、今季も98試合出場。中心選手となっているだけに「走塁でも決めつけている時があるし、やるべきプレーはしっかりやらないと」と苦言を呈した。 チームはマックス・マンシー内野手ら負傷離脱者が続出。「本来はレギュラーを固定できた方がいいのですが」というものの、現状は複数ポジションを守る選手が多い。パヘスもその1人で「センターやレフトを守ることもある。ポジションによって動きは全然違う。動かなきゃいけない場面で動けていないケースも出ている」と指摘する。 複数のポジションを守れるユーティリティプレーヤーの存在はチームにとってありがたい。「いろんなポジションを守れる選手が多いと便利だしベンチは助かる」。その一方で「専門で守っていないポジションだと、慣れないところでミスが出てくる」と分析した。 チームの今季失策数は50。首位に立つナ・リーグ西地区では2位のパドレスと並んで最少ではあるものの、東地区首位のフィリーズ38個、中地区首位で並ぶカブスは40個、ブルワーズも48個と比較すると多いのが目につく。ポストシーズンに向けて離脱者の復帰を待ちつつ、守備面を修正していく必要がある。(尾辻剛 / Go Otsuji)