アルピーヌ 米国導入を延期、ただし大型EVの開発は継続 プレミアム志向強める

D/Eセグメントの高級車を開発中 アルピーヌは、米国市場への参入計画を凍結したものの、ラインナップの最上位モデルとなる大型の高級EVの開発を継続している。 【画像】ブランド初の高性能EVクロスオーバー【新型アルピーヌA390を詳しく見る】 全50枚 ルノー傘下の高性能車ブランドであるアルピーヌは、2030年までに年間販売台数15万台の達成を目指し、2027年に米国での発売を予定していた。しかし、トランプ政権が欧州製のすべての自動車に25%の輸入関税を課したことから、この計画は無期限延期となった。 アルピーヌはラインナップを拡大し、大型モデルも導入する。(画像はA390) アルピーヌ 米国での成功の鍵を握っていたのが、DセグメントとEセグメントに相当する大型モデルシリーズだった。新型A390の上位に位置するSUVに加え、2030年までにさらに2車種のEセグメント車(おそらくSUVとセダン)が投入される予定だった。 主なターゲット市場である米国への導入が延期されたことから、大型モデルの開発については疑問が生じている。しかし、アルピーヌはプレミアムブランドとしての地位強化のため、大型モデルの開発を続ける方針だ。 7月10日に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、チーフデザイナーであるアントニー・ヴィラン氏は記者団に対し、アルピーヌの目標は「もっと上を目指すこと」だと述べた。そのため、ハッチバックのA290よりも小型で手頃な価格のモデルは発売しない。代わりに、より大型で利益率の高いモデルに焦点を移すという。 ヴィラン氏は次のように述べた。「DまたはEセグメントのクルマが必要ですが、特に欧州向けというわけではありません。欧州は依然としてCセグメントが中心の市場です。よりグローバルに事業拡大を図るためには、おそらく大型のモデルが必要になるでしょう」 「米国は当初計画に含まれていました。現状を踏まえ、計画は保留としていますが、米国は依然として最大のスポーツカー市場です。しかし、米国だけではありません。大型モデルが求められる国は他にもあります。わたし達は道筋を見つけなければなりませんが、正直なところ、まだ模索しているところです」 ヴィラン氏は、米国と欧州以外で大型モデルのターゲットにしている市場については言及しなかったが、これらの市場は、親会社であるルノーからの「独立」において重要な役割を果たすだろうと述べた。 「5年前、アルピーヌは13歳の子供のような存在でした。両親からお金を借りる必要があり、少しは楽しく過ごしていましたが、まだ真剣ではありませんでした。今は18歳になりつつあります。仕事を見つけ、自分でお金を稼ぎ、独自のネットワークを築く必要があるのです。少しは真剣にならなければなりません。しかし、やり過ぎは禁物です」 「独立ではありますが、まだグループの一員です。強力なグループが後ろ盾になっているからです。これは本当に大きな強みです。どの分野で完全に独立する必要があるのか、どの分野でバックオフィスやグループの後ろ盾が必要なのか、そのバランスを常に取っていかなければなりません」 新型A390に続き、アルピーヌは来年発売予定のA110 EVの開発に注力している。それ以降のモデルについては明確な情報は示されていないが、A110 EV専用のスポーツカー向けプラットフォームではなく、ルノー・グループのAMPR EVプラットフォームをベースにしたモデルになることはほぼ確実だ。 アルピーヌは2030年までに、A290、A390、A110、新型A310(4人乗りスポーツクーペ)を含む、計7車種のEVラインナップ『ドリームガレージ』を構築する計画だ。D/Eセグメントの大型モデルもその一部である。 この大型モデルがいつ登場するかについて詳細を尋ねられたヴィラン氏は、「まだ固まっていませんが、現在鋭意開発中です」と答えた。

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