マツダ「CX-5」コスパ最高&パワフルユニット搭載で“一番売れてるモデル”に君臨! 9年ぶりの「新型モデル」ディーゼル廃止でハイブリッド車に!? 「人気SUV」どう進化する?

コスパ最高&パワフルユニット搭載で“一番売れてるモデル”に君臨!  2025年7月10日、マツダは新型「CX-5」に関して、内外装の写真、ボディサイズなど一部のデータを公表しました。  今回発表されたのは欧州仕様で、同市場では2025年末に発売、また日本を含めたそのほかの地域は2026年中を予定しています。 9年ぶりの全面刷新で登場する新型「CX-5」 【画像】超カッコいい! これが「新型CX-5」です!(30枚以上)  9年ぶりにフルモデルチェンジして登場する新型CX-5について販売店に尋ねると、以下のように返答されました。 「新型CX-5の具体的な発売スケジュールなどはメーカーから知らされていません。  現行CX-5は、2024年末に、特別仕様車(ブラックセレクションとiセレクション)を加えています。そうなると次期型に切り替わるのは、2026年の中盤以降でしょう。  現行モデルの受注も通常通り行われ、納期は1〜2か月に収まっています」  現行CX-5は、2017年に発売されました。発売から8年以上を経過した今でも売れ行きは好調です。  実際に2025年上半期(1〜6月)には、1か月平均で2132台を登録して、国内ではマツダの最多販売車種となり、コンパクトカーの「マツダ2」を僅差で上まわる台数を記録しています。  なぜCX-5は、発売から8年以上を経過しながら、マツダの国内販売1位になったのでしょうか。  この背景には複数の理由がありますが、一番の理由はCX-5の商品力が高いことです。  全長4575mm、全幅1845mmのボディは、SUVでは中心的な大きさです。外観にはSUVらしい存在感が伴い、この大きさであれば、街中で運転しにくく感じることもないでしょう。  また、後席や荷室容量にも余裕があり、ファミリーカーとしても使いやすいという特徴もあり、つまりカッコ良さと実用性を両立した点が、人気を高めた要因でもあります。  2つ目はパワーユニットです。2リッターガソリン・2.5リッターガソリンに加えて、2.2リッタークリーンディーゼルターボを用意。  ディーゼルエンジンは、ガソリンとは違う整備が必要だったりノイズも少々耳障りですが、メリットも多いです。  例えば、実用回転域の駆動力が高く、燃費性能も優れていることがあげられ、CX-5のディーゼルは、最高出力が200馬力(4000回転)、最大トルクは45.9kg-m(2000回転)で、後者の数値は4リッターのガソリンエンジンに相当します。  その一方で、2WDのWLTCモード燃費は17.4km/Lに達し、軽油価格の安さも考慮すると、燃料代はハイブリッドのe-POWERを搭載する「エクストレイル・2WD」の19.7km/Lに近いです。  そして、実用回転域の動力性能は、エクストレイルのe-POWERよりもCX-5のディーゼルが上まわるため、効率が良いと考えるユーザーも多いようです。  CX-5の走行性能は、ディーゼルの高性能を中心に据えて、高速時の直進安定性も優れています。もともとボディの重いSUVと、実用回転域の駆動力が高く燃費の優れたディーゼルは親和性が高く、CX-5はマツダ車の魅力となる走りの良さも追求したために人気を得ました。  価格も重要です。CX-5のディーゼルの「XDブラックセレクション・2WD」は、衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能、10.25インチセンターディスプレイ、運転席の電動調節機能、前席シートヒーター、19インチアルミホイールなどを標準装着して345万9500円(消費税込、以下同)です。  この価格はホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」の「e:HEV・Z・プレイパッケージ(355万6300円)」、トヨタ「カローラクロス(ハイブリッド)」の「Z・2WD(343万円)」と同等となっており、CX-5は割安だといえるでしょう。  マツダのコンパクトSUVと比較してもCX-5は割安です。1.8リッターディーゼルを搭載する「CX-30・XDブラックセレクション(327万3600円)」と比べても、CX-5の同グレードはプラス18万5900円で抑えられています。 「新型モデル」はディーゼル廃止でハイブリッド車に!?  このようにCX-5は車内の広いミドルサイズSUVで、優れた動力性能と低燃費を両立させた2.2リッターディーゼルを搭載しながら、価格はコンパクトSUVのディーゼルやハイブリッドと同程度です。  またCX-5では、ディーゼルの価格を2リッターガソリンエンジンと比べて31万9000円の上乗せに抑えたことも魅力でしょう。  以上のようにCX-5は、ボディサイズ、デザイン、居住性、積載性、動力性能、燃費、価格まで、複数の要素がバランス良く高めて人気車になりました。 マツダ新型「CX-5」(欧州仕様)  ちなみにCX-5は、2012年に発売された先代型も人気車でした。2013年には1か月平均で3210台を登録しています。先代型が堅調に売られ、現行型への乗り替え需要が増えたことも人気の理由です。  CX-5が設計の古くなった今でもマツダの最多販売車種になる背景には、一般的には大量に売られるコンパクトカーのマツダ2が伸び悩んでいる事情もあります。  マツダ2は車内の広さを重視する実用的な売れ筋コンパクトカーではなく、しかも今では発売から10年以上を経過しています。販売が低調なのも当然でしょう。  販売店ではマツダ2について以下のようにコメントしています。 「マツダ2は上質で運転の楽しいコンパクトカーです。クルマ好きのお客様が多く、価格が大幅に異なるBMWミニと比較して選ばれることもあります。  そのためにマツダ2を乗り継ぐお客様もおられますが、今ではさすがに古くなりました。昨年(2024年)にディーゼルの生産が終わったことも残念で、売れ行きを下げています」  CX-5がマツダ2よりも多く売られる下克上が成立したのは、CX-5が優れているだけでなく、マツダ2の設計が古くなったり、「CX-30」などが相対的に割高に感じられることもあるでしょう。  このようにCX-5の人気を探っていくと、マツダの解決すべき課題も浮き彫りにされます。  そして、2026年に国内で発売される新型CX-5は、発売当初は2.5リッター直列4気筒マイルドハイブリッドを搭載します。  2027年頃には、新開発エンジンのスカイアクティブZを使ったストロングハイブリッドも加えますが、ディーゼルは搭載されないようです。  今後のマツダのディーゼル車は、「CX-60」と「CX-80」の3.3リッター直列6気筒に集約されるからです。  従ってCX-5のディーゼル車が欲しいなら、現行CX-5のXDブラックセレクションなどを購入しておく方法もあるでしょう。  販売店では「現行CX-5であれば、値引きや下取り車の査定額を増やす商談も可能です。ただし2025年の末になると、ディーゼルを含めて、選べるグレードが減る可能性があります。商談は早めに開始した方が良いでしょう」と述べています。

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