22日も全国的に猛烈な暑さとなり、京都・福知山では39.0℃を観測しました。この猛暑を心配していたのがコメ農家です。秋の収穫を前に「これ以上の気温の上昇は怖い」などと、今後の不安を語りました。 　　　◇ 猛烈な暑さとなった22日の日本列島。道路にかげろうが発生するほどの日差しが照りつけたのは、北の大地・北海道北見市。最高気温は“体温並み”の36.4℃。美幌町では37.3℃を観測するなど、北海道各地で今年一番の暑さとなりました。 そして、京都・福知山市の最高気温は39.0℃に到達。全国で今年一番の暑さに。 街の人 「暑さには慣れていたはずなんですけど、この暑さはさすがにこたえました」 最高気温34.3℃と、猛暑日一歩手前となった東京都心。この暑さの中でも、ガソリンスタンドのスタッフは外で働きます。法律により、給油機のそばで電気機器が使えない現場です。扇風機の風を浴びるのは、敷地の外。 西綾瀬SS　三枝直樹店長 「地面の熱と、エンジン切った車体からの熱、太陽と」 人一倍汗っかきという店長、お客さんがいない隙に、シャンプー。1日に数回、頭をサッパリさせていました。熱中症対策も欠かせないといいます。 暑すぎる中、困っていた場所も。浅草にある観光案内所。中に入ってみると、モワっと熱気がこもる室内。実は…。 ロシア出身　コンシェルジュスタッフ 「エアコン3台ともつかない、壊れてしまいまして。こんな暑さ、日本に来て体験したことない」 19日からエアコンが故障してしまっているのです。部屋の温度は約33℃と“灼熱（しゃくねつ）状態”。サーキュレーター4台とハンディファンを駆使して仕事にあたっていました。 それでも午後2時前になるとのれんをしまい始め、観光案内所をクローズ。 コンシェルジュスタッフ 「この中ではさすがに勤務できないので」 “危険な暑さ”のため、臨時休業となりました。 　　　◇ 梅雨が明け、夏本番。訪ねたのは千葉県のコメ農家。一面、青々とした稲。 小泉ファーム　小泉輝夫さん 「稲穂が出てくる直前。40日〜50日後に収穫」 現状、生育は順調だといいますが、秋の収穫に向けて心配されるのが、猛暑によるコメへの影響です。 小泉ファーム　小泉輝夫さん 「実を作る時期に入る時に水が適切にないとストレスになって、きちんとした実にならない。そのストレスがのちのちの収穫に影響する」 水不足や高温が続いた場合、稲の成長に悪影響が出て、収穫量が減る可能性があるといいます。 思い起こされるのは2023年、新潟県などを襲った干ばつ。この年は、収穫量の減少や品質の低下に見舞われました。 5日間、雨が降っていない千葉県の田んぼでも…。 小泉ファーム　小泉輝夫さん 「きょうも水が来ない状態で、きょうは水が入ってない。土が割れ始めている」 水が不足し、土に亀裂が入り始めていました。価格が高騰する中、安定した収穫が求められるコメ。 小泉ファーム　小泉輝夫さん 「これ以上の気温の上昇は怖い」 　　　◇ 気象庁が22日に発表した3か月予報によると、10月にかけて全国的に気温の高い状態が続く可能性が高く、残暑が長引く見通しだということです。