リチウムイオン電池の発火が原因とみられる火災が各地で相次ぐ中、22日、東京・千代田区の樋口区長と職員は区内のごみ集積所を視察し、リチウムイオン電池の廃棄状況を確認しました。 千代田区では2017年、リチウムイオン電池が原因とみられる清掃車両の火災が発生したことをきっかけに、電池やスプレー缶、ライターなどの危険物の廃棄方法について対策を強化し、現在は不燃ごみと分別した上で、月2回、ごみ集積所での回収を行っています。 加えて、今年4月からは、膨らんだり破損したりしたリチウムイオン電池についても、清掃事務所に連絡することで職員が個別に訪問して回収する区独自の取り組みを開始しました。 2日の視察では、区内のごみ集積所で複数のリチウムイオン電池が回収され、樋口区長は職員の説明を受けながら、電池を塩水につける放電処理を確認しました。 千代田区は、電池を捨てる時は分別を徹底するよう呼びかけていくとともに、製造事業者などに対しても電池を安全に廃棄できる対策を求めていきたいとしています。 東京消防庁の管内では、リチウムイオン電池が関連する火災が2015年からの10年間でおよそ9倍に増加しているということです。
もっと
