“ガソリン税”最速でいつ廃止?……玉木代表「年内に」 石破首相の続投に「正直驚き」「参院選がなかったかのような」

参議院選挙で目標議席数を超え、躍進した国民民主党。“年収の壁”の引き上げ、ガソリンの暫定税率廃止など果たせていない政策があります。他党とどう向き合うのか、参政党や石破首相をどう思うのか。藤井貴彦キャスターが21日、玉木代表に聞きました。 ■“年収の壁”178万円までの道筋は 藤井キャスター 「お疲れさまでした」 玉木代表 「なんとか生き残りましたというか」 藤井キャスター 「いわゆる103万円の壁の引き上げも、178万円まではまだ引き上がっていません。今後どうやって皆さんの目標をしっかり達成していくか、この道筋はどうでしょう?」 玉木代表 「目標としていた16議席を超えて17議席ということになりました。比例議席は野党第一党になったので、これもご期待をいただいた1つの結果だと思って、責任も感じてます。17議席をいただいて、非改選の5議席と合わせて22議席」 「21議席以上だと予算関連の法案を出せるので、103万を178万円に引き上げるには所得税法の改正が必要なんで、予算関連法案を出して、他の野党もそうですが、与党にも幅広く賛同を求めていきたい」 「石破政権との交渉してもいいんですけど、かつて一度ほごにされているので」 「103万円を178万円に上げることと、ガソリンの暫定税率廃止。一旦合意したものが約束が果たされていないということなんで、約束を守らない政権とは協力できないのが基本的な考えです」 「ただ、ありとあらゆるアプローチをして、やっぱり期待されているのは、政策を実現してくれということだと思いますからね。与党にも野党にもアプローチをしつつ、政策実現につなげていきたいと思います」 ■野党間の協力は「政策ごと」 藤井キャスター 「他の野党との協力もかなり頭の中で考えていらっしゃるのですか?」 玉木代表 「政策ごとに協力できるところは協力していきたい。例えばガソリンの暫定税率の廃止については、既に通常国会で国民民主党と立憲さん維新さんの3党で出して、衆議院は通過した実績もありますから」 「ただ、参議院は当時自公過半数で、審議はしたけど採決せず廃案ということで実現できないまま、参議院選挙を迎えて、この結果ですから」 「民意は(ガソリン税を)下げてくれってことだと思いますから。ガソリンの暫定税率については、参議院で通すというのは秋の臨時国会でやりたいですね」 藤井キャスター 「いつ最速でガソリン税を下げることができますか?」 玉木代表 「早ければ年内に下がるんじゃないですかね」 藤井キャスター 「もう年内に生活が変わるかもしれない?」 玉木代表 「できるだけ早い成果を国民の皆さんにお見せすることが、一票入れて変わった、自分の懐も変わったというのが、一番わかりやすいじゃないですか。できるだけスピード感を持ってやっていきたいなと思います」 ■石破首相「続投」の意思について 藤井キャスター 「投票率が上がっていろんな躍進した党があった一方、自公は過半数割れをしました。石破首相は21日の会見で続投する意思を示していらっしゃいますけれども、これをどう見ましたか?」 玉木代表 「正直驚きました。石破首相が続投するにしても、幹事長なり選対委員長なり、誰かが責任を取っておやめになるのかなと思ったら、何も足さない、何も引かないみたいな。結局、全く変わらないわけですよ」 「まるで今回の参議院選挙がなかったかのようなふるまいで、正直驚きました。仮に続投するんであれば、なかなか法案予算通らないので、野党戦略としてこういうビジョンでやりますとか、例えば減税については少し柔軟に考えますとか」 「堂々と今までと同じように、なぜできないかっていう理由を語ってました」 「あと驚いたのは、首都直下型地震がいつ起こるかわからないからやめられないみたいな。それ言ったら誰もやめられないし。選挙の結果を軽視してるんじゃないか、ということを少し感じました」 ■連立入りの可能性はある? 藤井キャスター 「会見で石破首相は連立の拡大についても否定をしていましたけれども、玉木代表としては約束していたものをしっかりと守ってくれていたら、与党との連携というのは可能性は高まっていたとお考えでしょうか?」 「我々は去年の衆議院選挙のあとはかなり真剣に、政権との向き合いは、国益のためだと思ってやろうとしたんですけど、極めて不誠実な対応しかしていただけなかった。約束を守らない政権とは、協力してやることはできない」 藤井キャスター 「その関係は壊れてしまって、元に戻ることはないんですか?」 玉木代表 「なんもない。修復しようとする気もないんでしょうね。たぶん、立憲さんと何か内々やってんじゃないですか」 「さすがに大連立はないとおっしゃってますけど、ステルス大連立みたいになっていて、内々難しいところは協議してやっていこうとなってるので、それで石破首相も強気になってるのかなという気はします」 ■参政党について「研究してみたい」 藤井キャスター 「参政党の神谷代表は、『国民民主党と考え方が近い部分がある』とおっしゃっていたそうなんですが、玉木代表としてはどう考えますか?」 玉木代表 「主張の内容は必ずしも賛同できるものばかりではないんですけど、組織拡大を図ってきた手法は学ぶところが多いなと」 「よく参政党さんの考え方はちょっと研究してみたいと思うんですね。まだあまり中身をよく存じ上げてないんですが」 「これは参政党に限らず、進めるべき政策で一致するところがあれば、与野党関係なく協力して進めていこう、政策本位でやろうというのは、これまでの我々の方針ですから」 「根本的な考えで何か大きく違うところがあれば、なかなかそこは一緒にはできないところもあるのかなと思いますが、まずはよく主張とか政策を研究してみたいなと思います」 (2025年7月21日『news zero』より)

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