２０日に投開票された参院選で、偽造された投票用紙が東京都東久留米市の開票所で見つかったことが２１日、市選挙管理委員会への取材でわかった。 特定の政党名が書かれていた。東京選挙区１０枚、比例代表２８枚で、市選管は投票時に混入された可能性があるとみている。 市選管によると、投票用紙は開票作業中に見つかった。実際の投票用紙と同じような大きさで、同じような色だったが、一目で偽物とわかる紙だったという。都選管に取り扱いについて相談し、無効票として処理した。担当者は「混入を防止するため、投票管理者への注意喚起を徹底したい」と話している。 投票を巡るトラブルはほかにも相次いだ。 福岡県古賀市の投票所では、女性が母親の入場整理券を使って投票した。女性は居住する別の自治体で既に済ませており、市選挙管理委員会は公選法違反（詐偽投票）の疑いがあるとして、県警に通報した。 東京都大田区の投票所では、担当者が２０日朝、有権者２５人に選挙区と比例代表の投票用紙を取り違えて交付した。同様の誤交付は新潟県胎内市や愛知県北名古屋市でもあり、無効票となった可能性があるという。
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