全国高校野球地方大会は２１日、佐賀北（佐賀）が６年ぶり６度目の甲子園出場を決めた。 昨夏の甲子園準優勝の関東一（東東京）や今春の選抜大会準優勝の智弁和歌山（和歌山）が８強入り。明徳義塾（高知）は準決勝に勝ち上がった。 佐賀北３−０北陵 ２００７年に「がばい旋風」で夏の甲子園を制した佐賀北が、当時を思わせる堅実で粘り強い戦いで６年ぶりの出場を決めた。 二回、敵失で先制し、なおも一死一、三塁。９番松尾が低めの変化球をきっちり三塁方向へ転がし、スクイズで貴重な追加点を挙げた。その後も走者が出れば毎回のようにバントで得点圏に走者を進め、相手に重圧をかけ続けた。 決勝での逆転満塁本塁打などが印象的な「がばい旋風」。チームを支えた小技を絡めた攻撃や隙のない守備は今も健在だ。バントはその生命線で、松尾は「チーム全体で、執念をもって決めることを大切にしてきた」と力を込める。 今大会は準決勝までの４試合で計１８犠打。決勝でも６犠打を記録したほか、セーフティーバントで内野安打をもぎ取り、併殺崩れで得点するなど、手堅い攻撃を重ねた。守備も大会計３失策と安定した戦いを支えた。 今の３年生は０７年生まれの世代だ。「自分たちも甲子園のヒーローになりたい」と主将の宮崎。１２年夏に甲子園に出場した本村監督は「甲子園の雰囲気を味方につけるプレーができれば、勝手に旋風は起きてくれるのかな」。１８年ぶりの初戦突破に向けて、どんな風を吹かせてくれるか楽しみだ。（上本虎之介） 佐賀北（佐賀） ６年ぶり６度目 ◇１９６３年創部。２０００年に夏の甲子園初出場、０７年夏に全国制覇。ＯＢに元巨人の岸川勝也氏ら。県立。
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