今回の参院選で大躍進を遂げた2党。国民民主党と参政党です。 19日、新橋駅前のSL広場を埋め尽くす人たち。玉木代表の投開票前・最後の演説を聴くために、大勢が集結していました。 国民民主党・玉木代表 「みんなで力合わせて、一緒に上に行こう」 演説を終えた後も、握手やハイタッチするために長い列ができるほどの熱気。 開票前には、参政党に一部、票が流れたのではという見方もありましたが、目標だった16議席を上回る17議席という結果に。 国民民主党・玉木代表 「現役世代・若者にアプローチしているのが効いているなと実感したので。土曜日でいけるかなという感覚を持つことができたかなと」 そして—— 参政党・神谷代表 「本当にうれしいです。私いままでひとりぼっちだったんです。参議院で。でも私入れて今度15人になったから、参議院の議席も、後ろの方に座れます」 19日、国民民主党が聴衆を沸かせたのと同じ場所。21日、その熱気は、参政党に。 参政党・神谷代表 「とにかく日本人ファースト。国民の声をしっかり聞いて、そして党員の皆さんの思いをしっかり受け止めた政治をやります」 「日本人ファースト」を掲げ、1議席から14議席へと大きく伸ばした参政党。ただ、その裏で—— 抗議の声 「黙って帰れ!」 抗議の声 「ヘイトスピーチをするな!」 参政党・神谷代表 「我々が存在感があって、何か日本の形を変えそうだという期待感があるから、必死で止めようとしている人たちがいるんです。彼らもいずれ参政党のファンにする。参政党があってよかったと言ってもらえるようなそんな政治をしたいと思います。我々は別に外国人の差別をする気もないし、何か分断をあおる気持ちもありません。いま困っている日本人の生活をしっかりと立て直す」 批判の声が上がりながら躍進した参政党。 20日夜の「zero選挙」では—— 藤井貴彦キャスター 「日本の安全について核武装が安上がりだとする候補者がいました。安上がりという表現は使ってほしくなかったんです」 参政党・神谷代表 「私は決してそういう発言しません。しっかりと党のガイドラインを決めて、参政党の政策っていうものを落とし込んだ上で、選挙に出てもらうってことをやらないと、こういう問題がまた起きるんだろうと」 藤井貴彦キャスター 「各候補者の“身体検査”に関わりきることはできた?」 参政党・神谷代表 「そうですね、私が最終的にはチェックしているのですべてに関わってはいますが、しっかりできたわけではないと思います。おっしゃった通り、そこが我々のアキレス腱になってくると思うので、明日からしっかりとその部分を再度チェックしつつ、体制構築をはかっていきたいと思います」 なぜ、ここまで票を集めたのか。「投票した」という人たちに、理由を聞いてみました。 参政党に投票 「消去法で参政党を選びました。女性が多かったのは非常にポイントが高かった。減税っていうのが一番大きかったです」 参政党に投票 「YouTubeとかね。日本を守りたい思いはすごく伝わった。やっぱりハートから言ってるもん。この人、ウソないって」 政治系YouTuberの田中さん(仮名・30代)も、「参政党のストレートな発言に賛同した」という一人。 当初は国民民主党の演説動画などを切り抜いて投稿していたといいますが…。 政治系YouTuber 田中さん(仮名・30代) 「この動画の辺りですかね。早速ここで5.6万回。一気に伸び始めて私も初めてのことだったので」 先月から参政党の動画をメインで投稿し始めると再生回数が急増。始めてから2か月で収益化に至ったといいます。 6月から選挙期間中の各党の「公式YouTube」登録者数を見てみても、参政党が突出しているのがわかります。 政治系YouTuber 田中さん(仮名・30代) 「熱量が想像を超えているというか。再生数もそうですし、コメント数の多さ、高評価も。アンチがいるっていうことはそれだけ勢いがあるともとれるので、すごいなと」 ある自民党議員も—— 自民党議員 「旋風が吹いていた。行き場のなくなった保守層の受け皿になっていた」 物価高や増えない手取りなど、これまでの政党への人々の不満がこの結果につながったとみられる今回の選挙。今後は—— 国民民主党・玉木代表 「協力いただけるところとは、与野党関係なく協力いただいて過半数をとって(政策)実現につなげていきたいと思っています」 参政党・神谷代表 「(Q.自公政権とは連立しない?)今のところまったくそれは考えていません。(次の衆院選で)例えば国民民主と参政党が協力すれば自民党や立憲にも勝てるのか。野党間同士の連携は自民党よりは可能性あるかもしれない」 (7月21日放送『news zero』より)