元「迷惑系YouTuber」のへずまりゅう氏が、2025年7月20日投開票の奈良市議会議員選挙で初当選を果たした。 「政治を一から学びたい」奈良市議選出馬 かつては「迷惑系YouTuber」として活動し、窃盗容疑や威力業務妨害などで逮捕・起訴されて有罪判決を受けていたへずま氏。一方で、24年1月に発生した能登半島地震でボランティアを行ったことを契機に改心し、現在は奈良公園で鹿に危害を与える観光客に注意喚起する活動などを行っている。 25年1月には、奈良県への移住を公表。パトロール活動に注力したいとして住民票も移していた。 6月20日に「私へずまりゅうは7月の奈良市議会議員選挙に『無所属』で出馬する予定です」とXで表明。複数の党から参院選へのオファーもあったと明かしつつ、「政治を一から学びたいのと組織の色に染まると圧力が掛かり発言が制限されると思ったから」として、市議選への出馬を選んだ経緯を明かした。 「三番目に多い8320票で当選しました」 7月20日23時30分頃、へずま氏は「皆様ありがとうございます。へずまりゅう奈良市議会議員選挙当確しました」とXで報告した。あわせて公開された動画では、「現在、トップ2！　ありがとうございます！」とカメラにピースサインを向けた。 翌21日6時30分頃には、必勝ダルマを抱え「奈良市議会議員選挙で三番目に多い8320票で当選しました」と改めて報告し、こう決意を明かした。 「『奈良が終わる』とか『奈良の人やばい』などコメントがありますが自分は奈良の有権者の皆様に選ばれた人間です。もう既に奈良を良くする為に動き始めています。誰よりも行動力で示します」 へずま氏の報告には厳しい声もある一方、「奈良の人たちに行動で証明できるなら応援してる　当選はゴールじゃなくてスタートだからな」「積み上げたデータや根拠で政策論議でしっかりと戦ってください。最初は誰もが素人です　ここから何をするかだと思います」など、応援の声も複数寄せられている。 「悪名は無名に勝る。凄い時代だ」 へずま氏と親交のあるインフルエンサーらも、へずま氏の当選を祝福している。 元「青汁王子」こと実業家の三崎優太氏は、へずま氏の報告に「おめでとう！　青汁ヒルズに住んでた借り返せよ！」とリプライ。自身のXアカウントでも、「へずまりゅうが当選確実、悪名は無名に勝る。凄い時代だ。これが偽りのない、真実の今の社会」とつづった。 続く投稿では、「へずまの当選を『悪』だと笑う人もいるけど、何もしないで遠くから石を投げてるだけの人と、体張って、傷だらけで、それでも前に進もうとする人。本当にカッコいいのは、どっちなんだろうね？」と問いかけ、「人を馬鹿にするのは簡単。でも、這い上がるのは地獄だよ。それでも立ち上がる人間こそ、俺は正義だと思う」とした。 元不登校YouTuberで「青年革命家」として活動するゆたぼんさんは、「へずまっち！　おめでとう！！」とコメント。 格闘技イベント「BreakingDown」COOで実業家の溝口勇児氏も、「やるなー。応援してる」と呼びかけた。