大阪・関西万博で唯一開館していなかったネパール館が１９日、開幕９８日目でオープンした。 これで参加国や企業などが出展する計８４のパビリオン全てが開いた。 この日正午頃、セレモニーが行われ、スタッフが拍手で来場者を出迎えた。ビレンドラ・バジュラチャルヤ館長は「遅くなったが、オープンできてうれしい。万博のテーマ『いのち』に通じる展示をぜひ見てほしい」と語った。 同館では、ネパールの仏像や曼荼羅（まんだら）など約５０点が展示されている。レストランやグッズ売り場もある。 一番乗りした大阪府八尾市の男性（６９）は他のパビリオンを全て訪れたといい、「開館が待ち遠しかったが、これで制覇できた」と喜んでいた。 同館は参加国が自前で建設する「タイプＡ」で、建設を委託された現地企業から日本の建設業者への支払いが滞り、工事が中断していた。ネパールのナショナルデーは２８日に予定されている。
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